CGデザイナー

CGデザイナーとは?

パソコンで専用ソフトを使い、2次元(平面)または3次元(立体)のグラフィックスを制作するお仕事です。なかでも建築やインテリア業界のCGデザイナーは、主に建物の外観や内装などのパース(完成予想図)を作成します。建築・インテリアに限らず、さまざまな業界でニーズが上昇している職業のため、近年は良好な待遇で採用する会社も増えてきているようです。

CGデザイナーになるには?

CGデザイナーとして活躍できる職場は、建築設計会社やゼネコン、デザイン事務所、設計事務所などです。建築設計会社やゼネコンといった大手企業から依頼を請けているCG制作専門会社で働く道もあります。学歴はあまり重視されませんが、専門学校、短大、大学で必要な知識を身につけたり独学で学んだりしておくと、就職に役立つことでしょう。高校卒業後、すぐ仕事に就きたい場合はアシスタントからスタートし、現場で働きながらスキルを磨ける会社を探すのがおすすめです。

  • CGデザイナーの学校の選び方

    必須の学歴はないものの、技術を問われる職業のため、大学・短大・専門学校・民間スクール・通信講座などで学んでおくと、就職や実務に役立ちます。パース制作やCGデザインを専攻できる学校なら、仕事に直結する知識を得られることでしょう。コンピューターグラフィックスの基礎が身につくIT系の学校もおすすめです。芸術系の学部なら、CG制作の工程の一部として手掛けることがあるデッサンの知識を深められます。

    CGデザイナーの学校の選び方
  • CGデザイナーに求められる人物像は?

    パースを手で描いていた頃と違い、昨今はコンピューターを使って時間を短縮できるようになりましたが、パソコン作業が長時間続くため集中力を要します。ピクセル単位での修正が発生するなど細かい作業も多く、地道に取り組む根気強さも欠かせません。繁忙期や納期前はスケジュールがハードなので、体力や強い精神力も必要。また、最先端の技術・知識を習得するための勉強意欲や、デザインに対する情熱を持っていることも大切です。

    CGデザイナーに求められる人物像は?
  • CGデザイナーに必要な資格・スキルは?

    色彩やデッサン、造形、デザインなど、多彩な技術を求められる職業です。デジタルとアナログでは感じ方・見え方が異なることなど、特性に関しての理解力も必要。時にはコンペの資料として用いるCGパースを制作することもあるため、クライアントに正確に伝えるための表現力も要します。
    必須の資格はありませんが、下記の資格があると就職に役立ちます。

    • CGクリエイター検定
    • 早描きパース資格
    • パース検定(パーステック資格認定試験)
    • プレゼンテーションパース資格認定
    • Space Designer検定
    • Photoshopクリエイター能力認定検定
    • Illustratorクリエーター能力認定試験
    • CGエンジニア検定
    • CG検定
    • 色彩検定
    CGデザイナーに必要な資格・スキルは?

CGデザイナーの仕事内容は?

建築・インテリア業界のCGデザイナーは、Shade 3D、Renderworks、SketchUpなどのソフトで2次元(平面)または3次元(立体)のグラフィックスを作成し、建物の完成予想図(CGパース)を制作するお仕事です。デザイナーが作ったデザインやイメージを基にCGモデルを作成する「モデリング」、モデルを動かすための「モーション」、空間に光を入れる「ライティング」など、さまざまな作業があります。チームを組んで分業し、それぞれがCG制作の一部を担うスタイルで作業を進めるケースもあります。

CGデザイナーの一日の流れ

  • 10:00

    出社。まずはメールをチェック。

  • 10:30

    建物デザインのイメージについて、クライアントやアートディレクターと打ち合わせ。

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    モデリング作業。専用ソフトを使い、デッサンを基にCGとして形にしていきます。

  • 16:00

    モデリングしたものを動かすために、リグやスケルトンを作成・設定するリギング作業を行います。

  • 18:00

    先輩デザイナーやディレクターに、動きや光の向きなどを、確認してもらいます。

  • 19:00

    急ぎではないメール返信などの雑務に、まとめて対応します。

  • 19:30

    退社

  • CGデザイナーの年収・給与は?

    他業界も含めたCGデザイナーの年収は、会社の規模や請け負っている仕事の難易度によっても異なりますが、350万~450万円がボリュームゾーンです。勤続年数や年齢によっても変わります。年代別の平均年収は、20代は270万~350万円ほど、30代は400万~420万円ほど、40代は500万~520万円ほど。経験年数を積みスキルが向上するほど、収入がアップする傾向があります。リーダーなど主要な役職に就くことで、さらなる昇給を期待できることでしょう。

    CGデザイナーの年収・給与は?
  • CGデザイナーのやりがいとは?

    CGパースは、クライアントと打ち合わせを重ねて要望を聞き取り、自分のアイデアも加えながら作り上げていきます。何もない状態からスタートし、時には苦労も乗り越えながら徐々に仕上げていくので、完成した時の達成感は格別です。自分が携わったCGパースを見たクライアントから喜んでもらえた時は「センスやスキルを認めてもらえた。がんばった成果が出た」とうれしくなり、大きなやりがいを感じられることでしょう。

    CGデザイナーのやりがいとは?

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