公開日:2024年3月28日
(更新日:2025年10月14日)
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「求人広告を出しても応募が少ない」「優秀な人材が集まらない」「他の企業に埋もれてしまう」——そんな悩みを抱えていませんか? 求人広告のビジュアルは、応募者の第一印象を左右する大きな要素。この記事では、採用率を上げる求人募集写真の選び方を、インテリア・建築業界の採用担当者向けに解説します。
求人広告、応募者が集まらないのは写真が原因かも?
写真で求職者の注目を集めよう
昨今はインターネットでの求人媒体が主流で、膨大な数の求人が掲載されています。紙媒体ではページをめくれば全ての求人を閲覧できるのに対して、インターネットはクリックしてもらわないと詳細な情報がわからない仕様になっていることも多いです。キャッチコピーや本文作りで試行錯誤したり工夫を凝らしたりするのと同様に、写真にも手をぬかず魅力的なものを選びぬくことで、求職者の注目を集めることができるでしょう。
インテリア業界ならではのビジュアルの力
インテリアデザインや施工管理などの求人では、視覚的なセンスが企業の信頼性を示す重要な要素です。求職者は「この会社ならクリエイティブな仕事ができそう」と感じる写真に惹かれます。たとえば、洗練されたオフィス空間や、社員がデザインに取り組む様子を映した写真は、ブランドイメージを強化し、応募意欲を高めるでしょう。
効果的な求人募集写真の基本原則3つ
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求人募集で具体的にどのような写真に仕上げるべきか、基本的なポイントは以下の3つです。
1. 高品質な写真
ピンボケや低解像度の写真は、企業としての信頼を下げる可能性があります。一方、高品質な写真はプロ意識のアピールとなり、応募者の信頼を得ることができるでしょう。
2. リアリティを重視
過度に演出された写真やストックフォトの素材は、求職者に「リアルじゃない」と感じさせるリスクがあります。信頼感と親近感を与えられるよう実際の職場や社員を映した写真を用意しましょう。
3. ブランドイメージに合った写真
インテリア業界では、企業のデザイン哲学や価値観が求職者の関心を引きます。企業の個性を際立たせるブランドイメージに合った写真を用意するのが理想です。企業のウェブサイトやSNSのビジュアルトーン(例:カラーパレット、雰囲気)と一致させることも意識しましょう。
用意すべき写真は大きく2種類
企業の魅力を多角的に伝えるためには「施工事例」「社内の雰囲気」を掲載することが理想的です。デザイン性や事業内容が伝わる「施工事例」の写真で専門性をアピールし、求職者に「この会社で働きたい」という興味を喚起します。その上で、スタッフやオフィスの様子など「社内の雰囲気」がわかる写真を追加すれば、入社後の働き方を具体的にイメージしてもらうことができるでしょう。
1. 「施工事例」は仕事をイメージしてもらいやすい
インテリア・建築業界の求人広告で掲載されている写真といえば、施工事例です。住宅やオフィス、飲食店、宿泊施設、結婚式場など扱う建物の種類はもちろん、デザイン性へのこだわりなども含め、どのような空間やデザインを扱っているかが、文章よりも明確に伝えられるため、インテリア・建築業界の求人広告ではぜひ掲載すべき写真といえます。
写真を複数枚掲載できる場合が多いので、偏りがなくさまざまなパターンの事例を掲載するほうが、求職者が会社の仕事内容をイメージしやすく、興味関心を惹きやすいです。
ちなみにですが、施工事例に関しては、やはりプロが撮影した美しい写真の方が印象は良く、実際に応募の問い合わせも多いそうです。いずれにしても「こんな空間づくりに携わりたい」と思えるような写真を選びましょう。
2. 「社内の雰囲気」や「自社で働くメリット」が伝わる写真
施工事例以外に「一緒に働くスタッフ」「オフィスや働く場所」「社内イベント」など会社の雰囲気がわかる写真も合わせて掲載するのが効果的です。
「自社で働くメリット」が伝わる写真があるとなお良いでしょう。「若い人材が多く活気がある」「フリーアドレスなどがあり、自由な雰囲気で仕事ができる」「福利厚生の一環でドリンクや軽食などが用意されている」「研修制度が整っている」など、会社によってさまざまな魅力があると思いますので、それらの風景を撮影して掲載するのもおすすめです。
求人募集写真の具体例と活用法
インテリア業界の求人募集写真として用意したい写真の具体例は、以下の通りです。
プロジェクトの成果物
効果:
企業のクリエイティブ力をアピール
例:
完成した店舗デザイン、ホテルの内装、リノベーション事例
活用法:
ビフォーアフター写真や、プロジェクトのストーリーを簡潔に紹介
オフィス環境の写真
効果:
求職者に「こんな環境で働きたい!」と思わせる
例:
開放的なデザインスタジオ、モダンな会議室、緑豊かな休憩スペース
活用法:
写真にキャプションを追加し、働く環境の良さを説明
社員の活躍シーン
効果:
求職者に「自分もここで活躍できる」とイメージさせる
例:
デザイナーがスケッチする様子、施工管理者が現場で指示を出すシーン
活用法:
社員の多様性を示す(例:若手からベテランまで)
求人募集写真作成のステップ
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求人募集写真を作成するには、主に以下の3つのステップを意識して計画を立ててみましょう。
ステップ1:撮影の目的・内容を明確にする
- どんな求職者を惹きつけたい?(例:若手デザイナー、経験豊富な施工管理者)
- 写真で伝えたいメッセージは?(例:クリエイティブな環境、チームワーク)
- 撮影カットのイメージは?(例:ミーティングの様子、カフェのような休憩室)
ステップ2:撮影計画と実際の撮影
- 機材はある程度の性能があればスマートフォンでも十分(ただし、三脚や自然光を活用するなどの配慮は忘れずに)
- 場所はオフィス、現場、ショールームなど
- 被写体は社員、プロジェクト成果物、職場環境
ステップ3:編集で仕上げる
無料ツールやソフトを使い編集(明るさ調整、色調補正、ロゴやテキストの追加など)
[ツール&ソフト例]
Canva:
無料プランでもテンプレートが豊富。求人広告用バナー作成に最適
Adobe Express:
写真編集初心者でも直感的に操作可能。SNS投稿向けテンプレートも
Photoshop:
よりクオリティの高い画像に仕上げることができる
FAQ:求人募集写真のよくある質問
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Q1:どんな写真が応募者を引きつける?
A:高品質でリアルな写真が効果的です。具体的には、明るいオフィス環境、社員の自然な業務風景、プロジェクトの成果物がおすすめ。ストックフォトは避け、企業の個性を反映しましょう。
Q2:無料で使える写真編集ツールは?
A:CanvaやAdobe Expressが初心者向けで使いやすいです。テンプレートを活用すれば、プロ並みの仕上がりに。高度な編集が必要なら、PhotoshopやLightroomを検討。
Q3:AI生成画像は求人広告に使える?
A:使えますが、実際の写真と組み合わせ、AI生成であることを明示しましょう。想像力とAIの力で未来のビジョンを示しても良いですが、求職者はリアルな情報を重視します。
Q4:撮影の予算がない場合は?
A:スマートフォンで十分。自然光を使い、Canvaなどで無料編集。社員に協力してもらい、日常の業務風景を撮影するだけでリアルな写真は撮影できます。
Q5:スマートフォンで求人用の写真を撮影する際のコツは?
A:オフィス内の照明を最大限に活用し、自然光が入る日中に撮影するなど「明るさ」を意識してください。手ブレを防ぐために脇を締めてしっかり構え、複数枚撮影しましょう。また、水平・垂直を意識すると構図が安定して見栄えが良くなります。最近のスマートフォンアプリには優秀な編集機能があるので、少し明るさを調整するだけでも写真の印象は大きく変わります。
Q6:応募が集まりにくいNG写真の例は?
A:応募を遠ざけてしまう可能性のあるNG写真として、まず「暗くて画質の悪い写真」が挙げられます。会社の印象まで暗く見えてしまいます。また、「散らかったオフィスやスタッフの表情が硬い写真」は、働きがいがないように感じさせてしまう恐れがあるでしょう。Webサイトなどから転用した、明らかにサイズの合っていない画像の使用も、仕事が雑な印象を与えるため避けてください。
Q7:スタッフの顔写真を求人サイトに掲載する場合、注意すべき点は?
A:スタッフの写真を掲載する際は、必ず本人から掲載許可を得ることが重要です。無断で掲載すると肖像権の侵害にあたる可能性があります。また、撮影時は自然な笑顔を引き出すことを心がけましょう。証明写真のようにかしこまった表情よりも、普段の仕事風景や談笑している様子など、リラックスした雰囲気の写真の方が、求職者に親近感や安心感を与え、社内の良好な人間関係を伝えることができます。
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