公開日:2023年2月1日
(更新日:2023年6月27日)
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建設業界でも人材不足が課題となっている昨今、資格を持っている施工管理技士を採用するのが難しくなってきました。施工管理技士を育成していくには、さまざまな企業努力が欠かせません。
その代表的な努力の1つが社内研修です。本記事では、研修の目的や方法、施工管理技士の資格取得に向けた研修事例、社内研修と外部研修の違いなどをご紹介します。
何のために社内研修を行うのか
研修を行う目的として業界を問わず多いのは「スキルアップ」「事業内容や企業理念を浸透させる」「社員同士・他部署の連携を円滑にする」の3つです。
研修により社員1人1人のスキルが高まれば、企業全体の技術力がアップします。加えて、社員同士・他部署の連携性が向上していくことで、業務の効率も上向きに。研修を通じて部署が違う社員ともコミュニケーションを取る中で、お互いの得意・不得意なことなどを把握できれば、それぞれの弱みを補いあったり強みを活かしたりしながら、スムーズに作業を進めていけるでしょう。
また、個々の社員が事業内容や企業理念を正しく理解することで、自社がどのように社会に役立っているか知ることができ、自分の仕事に誇りを持てるようになりモチベーションが高まることにもつながります。
施工管理技士の研修事例
施工管理技士の資格取得に向けた研修は「スキルアップ」が主な目的。やる気を高めたり合格率を上げたりするためにも、研修を実施することは非常に効果的です。
例えば、一次試験対策の研修としては「効率的に受験勉強に取り組むためのオリエンテーション」や「実力を把握するための模擬試験」があります。模擬試験の後に受験者の点数を一覧にして公開すれば、競争心が生まれて合格への意欲がいっそう高まることでしょう。
二次試験対策の研修としては「施工経験記述の添削」などがあります。施工経験記述に苦手意識を持つ受験者も多く、研修では添削するだけでなく、記述のポイントについても指導することが重要です。
「OJT」と「off-jt」、社内研修と外部研修は何が違う?
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社内研修は「OJT」と「off-jt」に分かれています。「OJT(on the job training)は、実際の仕事をしながら実務に必要なスキルを身につける教育方法。研修と同時に業務も行えるため効率的です。「off-jt」(off the job training)は通常の業務から離れて行う座学が中心。「OJT」の事前学習として必要な知識を習得する研修であり、試験対策などもこちらに含まれます。
そして自社の社員が主催するものが社内研修であるのに対し、外部研修は社外の人が主催する研修です。「事業内容・企業理念の浸透」や「社員同士・他部署の連携性を高める」ことを目的としたものであれば社内研修が向いていますが、施工管理技士の資格取得といった「スキルアップ」の研修は、社内・外部どちらでも効果を期待できるでしょう。
また、社内研修だけでは自社のノウハウしか習得できませんが、外部研修を行うことで社外から新しい知識や技術を学ぶことが可能です。ただし外部研修は、研修費以外に会場費や交通費、宿泊費などが発生する場合があるほか、各種調整が必要になる場合もあります。
そこでeラーニングなどの動画コンテンツを使って知識を得る「オンライン研修」も主流になってきました。「ネット環境さえあればいつでも受けられる」「文字の資料より動画のほうが理解度が高い」「研修の質・内容をいつでも同じにできる」「研修にかかる工数や費用を抑えられる」などメリットが多く、個々の社員の都合が良い時に学ぶこともできます。
研修を充実させて企業価値をアップ
手厚い研修を行い施工管理技士のスキルを高めていくことで、企業全体の水準も向上します。社員の実力だけでなくやる気もアップする研修を実施して、ハイレベルな社員へと育成していきましょう。
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