公開日:2023年3月27日
(更新日:2023年6月27日)
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物販店、飲食店、美容院といった店舗の内装や外装などをデザインする店舗デザイナー。雰囲気作りだけでなく商業施設としてお客さまの目にとまるように設計・デザインすることも重要な仕事です。今回は、そんな店舗デザイナーに求められる能力や資格、やりがいなどを紹介します。
店舗デザイナーの仕事とは?
店舗デザイナーは設計から内装、インテリアまでを手がけ、店舗をトータルにデザイン・コーディネートする仕事です。
具体的には、依頼主の要望や店舗イメージのヒアリングから始まり、内装・外装のデザイン及び設計、プレゼンテーション、施工管理、室内インテリアや什器、装飾雑貨のレイアウト、さらにはファブリックや照明選びも行います。時には販促物まで手がけることもあり、業務の幅は多岐にわたります。
多くの知識が必要ですが、トータルで空間をコーディネートする仕事のため、インテリアや空間作りが好きな人には、大変やりがいのある仕事です。
店舗デザイナーになるには? 必要な資格は?
店舗デザイナーになるには、専門学校か大学などで建築やインテリア、空間デザインを学び関連企業に就職するのが一般的です。店舗デザイナーになるために必ずしも必要な資格はありませんが、インテリアや設計に関する専門知識は必須であり、以下のような資格を取得しておくと役立ちます。
- 建築設計の深い知識が身につく建築士
- 室内コーディネートの知識が身につくインテリアコーディネーター資格
- 空間デザインや設計の知識が身につくインテリアプランナー資格
- カラーについての知識が身につくカラーコーディネーター資格
店舗デザイナーに必要な能力は?
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店舗デザイナーになるには、以下のように、さまざまな知識や能力が必要です。もちろん、働きながら実力をつけていけるので、初めからすべてを完璧にこなせる必要はありません。
[要素1]空間設計力
店舗デザイナーの仕事がインテリアコーディネーターの仕事と大きく違う点が、店舗設計から手がけることです。依頼者のニーズに応えるのはもちろん、デザイン性だけでなく商店としての動線や実用性なども十分に考慮して設計する必要があります。
[要素2]CGパースやスケッチの作成力
施工前には、店舗のイメージや細かな装飾部分などを、依頼主をはじめ、施工会社や職人さんに正確に伝えなくてはいけません。そのためには、スケッチやCGパースで詳細を描く能力が必要です。
[要素3]プレゼンテーション力
店舗のイメージを伝えるためのプレゼンテーション力も欠かせません。ここで依頼主とすり合わせができないと、施工中や完成後に問題が生じることもあるため、スケッチやパースを使い、きちんとイメージを共有します。
[要素4]デザイン力
デザインの仕事は「生まれつきのセンスがないとできないのでは?」と思われがちですが、デザインや色彩のセンスというのは勉強して身につけることができます。専門学校などで学ぶのはもちろん、さまざまな建物や空間に興味を持ち、デザインに触れる機会をつくることも大切でしょう。
[要素5]コミュニケーション能力
クライアントや職人さんなど多くの人と関わる仕事のため、コミュニケーション能力も必要となります。座学で学ぶ機会はほとんどないので、仕事をしながらスキルを磨いていく姿勢が大切でしょう。
[要素6]スケジュール管理能力
どれだけセンスの良いデザインを提案しても、納期に間に合わなければお客さまから評価は得られないでしょう。たとえばトラブルが発生しても、それに対処して納期を守ることができる能力なども含まれます。
店舗デザイナーのやりがい
店舗デザイナーは、さまざまな工程を経て手がけた店舗が完成した瞬間に大きな達成感を味わえます。何よりも依頼主に喜んでもらえたときや気に入ってもらえたとき、お礼の言葉をもらったときなどに一番、店舗デザイナーとしての喜びを感じられるでしょう。
新店を手がけることが多いため、デザイン業務だけに収まらず、依頼主であるオーナーの開業や独立を支援する気持ちで取り組めるのも、やりがいの一つ。施工後にお店が繁盛しているのを見たり、お客さまが店舗の雰囲気を気に入っている様子を見たりした瞬間にも、大きな喜びを得られることでしょう。
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