キッチンスペシャリストとは？ 資格内容や勉強法などをチェック！

インテリア関連の資格の中でもキッチンに特化している「キッチンスペシャリスト」。名前の通りキッチン空間に関する提案やアドバイスを行うのに役立つ資格です。

住宅の新築やリフォーム企業、住設備機器メーカー、インテリアメーカーなど、さまざまな会社でインテリアコーディネーターとして働く際に役立つはず。今回はそんなキッチンスペシャリスト資格の内容を紹介します。

キッチンスペシャリスト資格とは？

キッチンスペシャリスト資格制度を実施しているのはインテリア産業協会。インテリアコーディネーター資格試験も実施している協会だけに、業界からの信頼性も高い資格試験です。キッチンの設計技術から空間作りなど、キッチンに関する幅広い知識と技術が習得でき、多様化する生活者のニーズに対応できるキッチンのスペシャリストとしての活躍が期待できます。

試験が実施されるのは1年に1回、例年12月です。年齢や学歴、職業、実務経験を問わず誰でも受験可能。学科試験と実技試験があり、同日に行われます。 試験内容は以下の通りです。

【学科試験（120分）】
1. 住居と食生活に関すること
2. キッチン空間に関すること
3. キッチン機能に関すること
4. キッチン設計施工に関すること
5. キッチン販売に関すること

【実技試験（150分）】
筆記（図面表現）によるキッチン空間の企画・提案に関すること

受験者の8割は女性です。住設機器類（キッチン・バス関連、空調等）業界に就業している人が最も多く、受験者の約40%を占めています。次いで、新築、リフォーム業界に就業している人がそれぞれ約20%です。ちなみに、学生や主婦など非就業者の割合は2.5%。インテリアコーディネーター資格受験者の非就業者の割合は約20%ですので、キッチンスペシャリストは、働きながら取得する人が多い資格といえます。

※試験の詳細は公式HPをご確認ください

公益社団法人インテリア産業協会公式HP　キッチンスペシャリスト資格試験 受験概要

試験の難易度と勉強方法

2022年度のキッチンスペシャリストの合格率は33.4％で、筆記試験が53.5％、実技試験が39.7％でした。2022年以前は、2021年度の合格率は32.4%、2020年度は28.5%、2019年度は31.6％と、概ね30％前後となっています。

キッチンスペシャリストは学歴や年齢を問わず誰でも受験が可能なので、独学で受験する人もいるでしょう。学科試験は過去問を繰り返し勉強することで、合格の確率があがるはずです。ただし、実技試験は設計・製図の技術が必要となるためハードルが高くなります。総じてスクールや通信講座などでインテリアの知識を身につけておくのが一般的。もしくは、キッチンメーカーなどで働きながら知識を身につけ、資格取得を目指すこともできるでしょう。

勉強時間の目安ですが、合計200時間程度での合格も可能といわれています。1日1時間学ぶとすると期間は約半年です。

資格を役立てることができる仕事

キッチンスペシャリストとして活躍が期待できるのは、住宅の新築やリフォーム、住設備機器メーカーなど。特に大手メーカーのショールームでは、「キッチンスペシャリスト」や「キッチンプランナー」の募集があり、有資格者や知識が求められています。

また、建築士やインテリアコーディネーターが幅広いニーズに応えるためにキッチンスペシャリストの資格を取得することもあります。スキルと実力次第ではキッチンスペシャリストとしてフリーランスで活躍することも可能です。

依頼者のニーズを叶えるスキルが身に付き、インテリア・建築業界で働く中で自分の強みを伸ばすことにもつながる資格「キッチンスペシャリスト」。気になる方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか？

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