公開日:2026年1月14日
(更新日:2026年1月14日)
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住宅設計の現場では、個性やセンスだけでなく、法規制・耐震基準・環境配慮などの専門知識を加味したうえでのアイデアが求められます。資格を持っていると、クライアントや上司にプレゼンする際に信頼を得やすくなるほか、将来的なキャリアの道筋も広がるでしょう。今回は、住宅設計のプロを目指すうえでハウスメーカーや工務店での実務に活かせる資格をご紹介します。
資格取得による3つのメリット
1.就職や転職活動で強力な武器になる
資格がスキルや知識の証明になり、書類選考や面接を有利に進められる可能性が高まります。
2.キャリアアップと年収増を実現できる
リーダーなど主要ポジションを任されるチャンスが増えます。昇格することで、年収アップにもつながります。
3.実務スキルが向上しポートフォリオが充実する
資格取得に向けた学習で、実務にも活かせる専門知識が身につきます。結果として実践的な経験を積む機会が増え、成果物が蓄積されることでポートフォリオの充実度も増します。
ハウスメーカーで活かせる資格(大規模プロジェクト向け)
標準化されたルールに基づいて進むハウスメーカーでの設計業務には、法規遵守の知識やチーム連携で成果を出す設計力が不可欠。以下は、ハウスメーカーの現場で評価を得やすい資格です。
■2級建築士
概要:小・中規模住宅の設計が可能になる国家資格
難易度:中級(試験は学科+製図)。合格率は約20%~約25%
受験料:18,500円
[受験資格]
- 専門学校・大学・短大・高校などで指定科目を修学して卒業した方
- 建築に関する実務経験を7年以上積んだ方
- 建築設備士の資格保有者
- 都道府県知事から認定を受けた方(外国大学の卒業者など)
■1級建築士
概要:大規模な住宅や商業施設の設計に携われる国家資格
難易度:上級(試験は学科+製図)。合格率は10%前後
受験料:17,000円
[受験資格]
- 大学・短大・高等専門学校・専修学校などで指定科目を修学して卒業した方
- 二級建築士の資格保有者
- 建築設備士の資格保有者
- 国土交通大臣が認定した方(外国大学の卒業者など)
■インテリアコーディネーター
概要:インテリアコーディネーターに必要なスキル・知識を証明する資格。室内設計や素材選定、家具の配置などを手掛ける際に活かせる
難易度:初級(学科+プレゼンテーション・論文)
受験料:「基本タイプ(一次試験→二次試験)」が14,850円。「一次試験<先取り>タイプ(一次試験のみ)」が11,550円
[取得Tips]
受験の対策講座も開設されているが、独学でも合格は可能。 SDGs・脱炭素・環境配慮住宅に注目が集まる昨今は、サステナブルな材料や製品に関する出題が増加している
■福祉住環境コーディネーター
概要:医療・福祉に関連した住宅の新築・リフォームや、バリアフリー、福祉用具などに関する総合的な知識を証明できる資格
難易度:初級
受験料:3級が5,500円、2級が7,700円(CBT方式の場合は、3級・2級それぞれの受験料に+2,200円)。1級は9,900円+CBT利用料2,200円
[取得Tips]
福祉住環境コーディネーターに求められる知識をテーマごとに整理し多様な分野を網羅している、公式テキストでの学習がおすすめ!
■宅地建物取引士(宅建)
概要: 不動産の契約や設計後の販売に必須の国家試験
難易度:上級。合格率は16%前後
受験料:8,200円
[取得Tips]
宅地建物取引業に従事している方は「登録講習」を受講したのち登録講習修了試験に合格することで、問題のうち5問が免除される試験への申し込みが可能
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工務店で活かせる資格(地域密着の現場向け)
地域密着の小規模な建物を手掛けることが多い工務店では、細かな対応力や、地域ごとの建築ルールへの理解、要望に応じた柔軟な設計力が求められます。以下は、工務店で役立つ資格です。
■木造建築士
概要:歴史的建造物や神社仏閣も含め、木造の建築物の設計に携われる国家資格
難易度:中級(試験は学科・製図)。合格率30~40%
受験料:18,500円
[受験資格]
- 大学、短大、高等専門学校、高校、専修学校、職業訓練校などで、指定科目を修めて卒業した方
- 建築設備士の資格保有者
- 国土交通大臣が認定した方(外国大学の卒業者)
- 建築に関する実務経験を7年以上積んだ方
■建築CAD検定
概要:CADで建築用の図面を作成するスキルを認定する実践的な資格
難易度:4級から准1級まであり、難易度は初級〜上級(試験はトレース・作図)
受験料:一般の場合は、准1級が15,500円、2級が12,500円、准2級が12,000円、3級が11,500円(団体の場合は、各マイナス500円)。4級の受験資格は高校の団体のみで、費用は3,500円
[取得Tips]
試験対策は、一般社団法人全国建築CAD連盟の『建築CAD検定試験問題集』で繰り返し過去問題を解くのがおすすめ!
■建築設備士
概要:建築設備(給排水、空調、電気など)の設計や工事監理について、建築士に助言を行うための国家資格
難易度:上級(試験は学科+製図)。合格率15%~20%前後
受験料:36,300円
[受験資格]
- 大学、短大、高校、専修学校などで正規の建築、機械または電気に関する課程を修了して卒業した方
- 一級建築士などの資格保有者
- 建築設備に関する実務経験がある方
■耐震技術認定者
概要:木造住宅の耐震診断を行うための確かな知識を証明する資格
難易度:上級(講習の受講+考査試験)
講習費:13,200円
[受験資格]
- 一級・二級・木造建築士の保有者
- または木造建築工事業の実務経験が7年以上の方
■カラーコーディネーター検定試験
概要:色の特性や性質、効果について知識を深めることで、建築物の色彩計画やインテリアの提案に活かせる資格
難易度:初級。合格率70%
受験料:アドバンスクラスは7,700円、スタンダードクラスは5,500円(CBT方式は、それぞれプラス2,200円)
[取得Tips]
アドバンスクラスとスタンダードクラスそれぞれの公式テキストで学習するのが、合格への近道!
働きたい職場に応じた資格を取得しよう
ハウスメーカーや工務店などフィールドによって、評価されやすい資格が異なります。「どの企業でどのように活躍したいか」を自己分析し、自分の志向や強みに合った資格を取得して、就職・転職活動に臨みましょう。
Q&A よくある疑問
Q1: 住宅設計の仕事には資格なしでも就ける?
A: 設計アシスタントとしてOJTで学べる会社もあるため、資格なしでも可能です。ただし、資格の保有者は就職に有利なうえ、早期に昇進できる可能性も高まります。
Q2: ハウスメーカーや工務店に就職するには、どのような資格を取得するべき?
A: 安定志向の方は、ハウスメーカーで役立つ建築士系の資格がおすすめ。木造・CAD系の資格は、地域密着型の工務店で働く際に役立ちます。両方を保有すれば汎用性が高まり、キャリアアップを実現しやすくなります。
Q3: 資格取得の費用を抑える方法は?
A: 独学で学び、無料アプリも活用しましょう。補助金制度(ハローワーク職業訓練など)があれば賢く利用することで、出費を削減できます。
Q4:資格は女性でも取りやすい?
A: 住宅やインテリア関連の資格は体力や男女の差が出にくい分野のため、女性が不利になることはありません。ワークライフバランスの整った職場が増えており、将来的にライフステージが変化しても、資格の強みを活かし男女どちらも安定して働き続けられることでしょう。
Q5: 資格の有効期限は?
A: 取得した資格は永久的に有効となりますが、定期的に更新の手続きや講習が必要な資格も。更新のタイミングをしっかりと確認し、資格が無効にならないようご注意ください。
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