公開日:2023年8月7日
(更新日:2023年8月7日)
画像素材:PIXTA
工事にかかる費用を事前に算出する積算のお仕事。工事や建築に関する幅広い知識や、高い計算力を要する職業ですが、未経験者でもチャレンジ可能なのでしょうか?今回は積算の仕事内容や必要な知識、資格などを併せてご紹介します。
積算の主な仕事内容とは?
建築物の工事が完了するまでにかかる総工事費を算出するのが積算の役割です。計画図や仕様書、設計図などを基に、建設材料、数量、職人の人数、時間などを割り出し、工事の総額を計算して、書類を作成します。算出した金額が、工事を受注できるかどうか左右する場合もあるため、積算はとても重要なポジションです。
また、工事費を算出したあとに行う、設備工事の請負業者や建材業者などへの価格交渉も担当します。時には、予算内でクライアントの要望に応えるためのアイデアや方法を求められることもあるでしょう。予算内で積算ができた時の喜びや、クライアントから感謝される醍醐味を味わえる、やりがいのあるお仕事です。
必要な知識やスキルは?
積算には「職人などの人件費、専門工事、使用する資材などの相場価格」や「工事工程、工法、専門用語」に関する幅広い知識が欠かせません。計画図や仕様書、設計図を読み解くための知識も必要。工事の価格は社会情勢の影響で変化していくため、増減を予測する能力を養うことも重要です。
建設材料などの数量も計算するので、正確な計算力も大切なスキルの1つ。施工計画や図面を作成する業務もあるため、CADやBIMの操作スキルも身につけていきましょう。デスクワークだけでなく、工事に関わる方々と交渉する能力やコミュニケーション能力も必須です。
ステップアップするための資格は?
積算の仕事に就くために必須となる資格はありません。ただし、資格を取得することで就職・転職が有利になるでしょう。就職後は、携われる業務の幅が広がり、自然とキャリアアップのチャンスが増えます。
積算関係の資格には、積算業務のスペシャリストであることを示す「建築積算士」や、建築積算士の上位資格「建築コスト管理士」、そのほか「建築積算士補」「建築士」などがあります。
資格手当が支給される会社なら、取得しておくことで年収アップも可能。資格は、必要な知識を持っているという証明になるため、保有者はクライアントからの信頼も得やすく、交渉をスムーズに進めることができます。ステップアップを目指すためにも、資格取得に積極的に挑戦しましょう。
未経験でも積算の仕事にチャレンジできる?
画像素材:PIXTA
工事の費用に関わる重要な役割のため、積算は施工管理や設計監理などの経験を持つ方が有利となるお仕事です。ただし積算の専用ソフトを使用する企業が増えた近年では「未経験者OK」の求人も多くなってきました。
未経験スタートの場合は、業務に必要な知識を身につけるのに時間がかかりますが、研修などを通じて知識を習得できます。未経験の場合は経験者以上に、知識を得る向上心やスキルを高めていく意欲を持つことが大切です。積算ソフトの使い方も、積極的に学んで覚えましょう。
また未経験者OKの求人は、積算以外の業務も行う人材を募集しているケースもあります。求人内容を細部までしっかりと確認したうえで、応募を検討しましょう。
豊富な知識や専門性を活かして長く働き続けられる
積算は、建築物が完成するまでにかかる金額を算出する重要な役割を果たし、やりがいや達成感を得られる機会が多い職業です。工事や建築に関する豊富な知識を要する分、専門性の高さを活かして長く働き続けられます。積算ソフトを導入する企業が増えたことやソフトの操作性が向上したことにより、未経験者への門戸も開かれやすくなった今だからこそ、積算への就職・転職にチャレンジしてみませんか?
求人@インテリアデザインでは、大手企業から個人事務所まで、業界内の様々な会社の採用情報を掲載しています。業種、職種、特徴、キーワードなどで絞って検索ができるので、あなたに合った仕事を探せます。
施工管理の求人転職情報
インテリア業界の求人・転職情報