施工管理技士の転職なら要チェック！工事経歴書を書く際のポイントとは？

施工管理技士として転職する際に重要になるのが、これまでどのような工事を経験したのかを具体的に記した「工事経歴書」です。工事経歴書は書き方次第で書類選考や採用可否に大きな影響を与えるため、基本事項の記入漏れがないようにするのはもちろん、よりわかりやすく仕上げるためのポイントなども抑えておきたいところ。今回は、記載内容や作成のポイントを紹介します。

工事経歴書とは？

工事経歴書とは、これまでに経験してきた工事の内容、工法、規模、請負金額、担当業務などをまとめた書類です。建築業界において建築許可申請時に添付する書類も「工事経歴書」と言いますが、施工管理技士個人が転職活動で用意する書類とは別のものになります。

一般的な業界では、履歴書と職務経歴書のみで応募できることがほとんどですが、施工管理技士の転職活動では、これらの書類に加えて工事経歴書の提出を応募先企業や転職サービス会社から求められるケースが多いのです。

職務経歴書との違いは？

職務経歴書とは、社会人になってからのこれまでの就業の経歴をまとめたものです。就業してきた企業名やその事業内容、職種や役職、仕事内容などを記載します。経歴をただ羅列するだけでなく、具体的にどのようなスキルを使い会社や事業に貢献してきたかを盛り込むのが理想。履歴書のフォーマットにもよりますが、所持資格や自己PRなどを職務経歴書に記載する場合もあります。

一方で工事経歴書とは、施工管理の仕事で実際に担当してきた現場の工期、工事内容、工法、規模、請負金額、担当業務といった詳細を書く書類です。自己PRなどは必要なく、あくまで経験した工事をわかりやすく記載するものです。

工事経歴書の内容と作成時のポイントは？

工事経歴書の内容と作成時に注意したいポイントは以下の通りです。見やすいように表にして整えるのがおすすめです。作成後は、履歴書と職務経歴書、工事経歴書で記載内容に齟齬がないか確認するのも忘れないようにしましょう。

工期

着工年月と完成年月を「2023.2～2023.9」といった形式で記載します。

発注元

発注者である企業・団体・施主を記載します。施主が個人の場合には「個人S」など匿名で記載する方がよいでしょう。下請業務の場合は、発注者ではなく元請の企業名・団体名を記載します。

工事名

請負契約書や注文書などにある工事名を記載します。例としては「〇〇ビル新築工事」「〇〇駅前新築マンション工事」などです。また、「公共工事」か「民間工事」かもわかるようにするとよいでしょう。

工法／規模

工事の概要がイメージしやすいように工法（RC造、SRC造など）と面積や階数、住宅なら戸数などを記載します。規模感がわかるようになるべく具体的な数字を入れるのがポイントです。

請負代金の額

金額は税込み・税抜き表記はどちらでもOKですが、書類内で統一しましょう。複数企業で行った工事の場合は、自社が負担した金額、または自社が出資した割合に応じた金額を記載します。

業務内容／担当業務

どのような立場（補佐的な立場か責任者か等）で、どのような業務を行ってきたのかを具体的に記載します。

キャリアアップを目指して詳細に書こう

書類選考や採用可否に大きく影響する工事経歴書。特に、昨今で人材不足が叫ばれる建築業界においては、施工管理技士として即戦力となり得るかを企業が判断するための大きな材料となっていることが伺えます。

記載事項が多く、また、わかりやすくまとめるのもなかなか骨が折れる作業です。しかし、転職によってキャリアアップした施工管理技士は、簡潔ながらもしっかりと経歴を伝えることができている場合が多いもの。工事経歴書の仕上がりによっては、採用後の給与や諸条件も違ってくるものなので、ぜひじっくり時間をかけて取り組んでみましょう。

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