公開日:2019年3月13日
(更新日:2023年6月27日)
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インテリアデザイナーの勤め先は、デザイン事務所や設計事務所、ハウスメーカーなどさまざまです。そんななかで就職先や転職先を探す際に、一つの目安となるのが「大手企業」「中小企業」という会社の規模。これらは資本金や従業員数などで区別されており、売上高や給与水準などは加味されていません。しかしながら「ブランド力がある大手に行きたい」「自由がきく中小企業に入りたい」など、企業を選ぶときにはあえてどちらかに絞って就職活動を行うケースも多くみられます。そこで今回は大手企業と中小企業のそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
大手企業に就職するメリット・デメリットは?
インテリアデザイナーが働く大手企業というと、ハウスメーカーやゼネコン、飲食店やショップのインハウスデザイン室などになります。就職者の中には大手企業にこだわりがある方も多いですが、そのメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか。
■大手企業のメリット
まず、一般的に大手企業といえば中小企業に比べて給料が高く、ボーナスが支給されるなど安定性があるのが大きなメリットといえます。当然、福利厚生も充実。スキルアップのための教育制度もしっかりと整備され、仕事が仕組み化されているケースが多いです。
そのため経験者だけでなく、新卒採用など未経験で入社した場合も手厚いフォロー体制が期待できます。企業によっては、海外で研修を受けるチャンスもあるでしょう。さらに会社の規模に比例して、大きなプロジェクトに参加するチャンスも増えます。また企業のネームバリューがあるため、社会的信用が厚いという点もメリットです。
■大手企業のデメリット
一方で、大きなプロジェクトを進めるため大人数がかかわることから、セクションが細かく分かれ、常に狭い範囲の仕事しか回ってこないケースがあります。人間関係が複雑になり、制約が多くなることも。さらに、若手の意見が通りにくかったり、何かを決定する場合にも時間がかかったりする点に、もやもやする気持ちを抱えることもあるかもしれません。また、大手企業はこれまで積み重ねてきた独自の社風や企業文化が根付いていることもあり、それらが自分に合わないときは仕事自体が辛くなる方もいます。
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中小企業に就職するメリット・デメリットは?
大手から仕事を請け負う事務所や少数精鋭派の専門集団など、中小企業でもインテリアデザイナーが働く会社は多くあります。少人数でさまざまな業務をこなす中小企業、そのメリット・デメリットは次の通りです。
■中小企業のメリット
中小企業は大手企業に比べて、会社のオリジナリティを売りにしているケースが多く、アーティスティックな仕事やデザイン力を試される仕事を手掛ける機会に恵まれやすいです。また人数が少ない分、一人に多くの仕事を任せてもらえ、幅広い仕事にチャレンジできることも。アピール次第では自分が興味のある仕事を回してもらえるチャンスも増えるため、やりがいにつながることでしょう。
また少数で仕事を進めるために、意思の疎通がとりやすく連帯感があることも挙げられます。人間関係が構築しやすいのもメリットといえるでしょう。
■中小企業のデメリット
一概にはいえませんが、大手企業に比べて給料が安く、ボーナスも少ない、福利厚生が整っていない傾向があります。会社の将来性や安定性も、大手企業に比べると不安を感じることもあるようです。
また少人数で仕事に取り組むが故に、一人ひとりの負担や責任感は重いものになります。そのため人を育てる余力がないケースもあり、未経験者の採用が少ない、もしくは経験者のみしか採用しないという企業もあります。
今回ご紹介した内容はあくまで傾向の話であり、大手企業でも幅広い仕事ができたり、中小企業でも給料が高く福利厚生が行き届いていたりすることはあります。そのため「大手企業」「中小企業」の枠に捕らわれ過ぎることはよくありません。自分がどんな働き方を望むのか、どんな仕事をしたいのか、どんな条件を希望するのかをはっきりさせ、さまざまな企業を研究し、自分に合った会社を見つけることが大切になるといえるでしょう。
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