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建築士の仕事は「きつい」「つらい」って本当? 仕事内容から働くやりがいを考える

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昨今、バラエティ番組などでも目にする機会が増えた“建築士”。建築物を作るにあたってはさまざまな役割の人が関わりますが、なかでも建築士は世の中の建物全部に関わっているといっても過言ではなく、縁の下の力持ちともいえる重要なポジションを担っています。響きの近さから“建築家”と混合されることがありますが、建築士の仕事はどんな内容なのでしょうか。建築士としての仕事のやりがいとは何か、そして一方の「きつい」「つらい」という声は本当なのか。建築士にまつわる情報をまとめました。

そもそも建築士の仕事とは? 一級と二級の違いはあるの?

建築士とは、建築物の設計、工事監理等を行う技術者のことです。建築士を名乗るには、大きく分けて、一級建築士、二級建築士、木造建築士のいずれかの資格を持っていることが条件となります。ただし、それぞれの資格の試験の難易度、設計できる建物の種類も異なります。まずはその住み分けから紹介しましょう。

■一級建築士とは
・設計する建物に制限がなく、住宅から公共建築物まで設計できる
・二級と異なり、国土交通大臣の免許を受けて設計・工事監理等の業務を行う
・さらなる上位資格である構造設計一級建築士と設備設計一級建築士の受験資格を持てる
・受験には細かな条件がある。四大卒で実務経験が2年以上必要。二級建築士を取得済みの人は、3年の実務経験が求められる。短大や高専を卒業した学生の場合は4年の実務経験が必要
・学科試験の合格率は約1割と難関

■二級建築士とは
・都道府県知事の認可を受けて、小規模な建築物を設計することができる
・建築学科などを履修して所定の科目を収めていれば実務経験なしで資格試験を受けることが可能
・学科試験の合格率は4割ほど

■木造建築士とは
・都道府県知事の免許を受け、木造の建築物の設計、工事監理等の業務を行う
・受験資格は二級建築士と同様。また、職人が業務拡大のために取得することも
・試験合格率は3~4割ほど

以上を読んでもらうと分かる通り、建築士の資格は一朝一夕で取れるものではありません。特に一級に関しては、十分な経験と豊富な知識が求められます。

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建築士の仕事内容は?打ち合わせが多く、コミュニケーション力は必須

先にも書いた通り、建築士の仕事は建築物の設計や工事の監理です。お客さまの依頼を受け「どんな建物にしたいか」をヒアリングし、予算、デザイン、構造などの話し合いを重ねます。予算内でいかに希望通りの内装デザインを組めるかは、腕の見せ所といえるでしょう。

イメージが固まったら、CADなどの設計ソフトを使って図面を作っていきます。図面に関しては、手作業の場合や、模型を作る場合などさまざまです。設計図や見積もりが通れば施工に入ります。現場の工事は職人が担当しますが、設計図通りに進んでいるのかを監督するのは建築士。必要に応じて現場に足を運びながら、担当施工を行う職人、現場監督などと打ち合わせや確認などを行います。工事が完成したらお客様へ引き渡しです。

このように、実は建築士は打ち合わせの多い仕事です。また図面作成など実務以外にも現場のメンバー、施工主、職人との話し合いをコミュニケーション力も求められる仕事のため、「きつい」「つらい」という声があがることがあります。実際どうなのでしょうか。

やりがいと苦労は表裏一体。施工主の「ありがとう」は最高の喜びに

やりがいのある仕事の一方、責任が求められる仕事であることは事実です。建築士には「常に品位を保持し、業務に関する法令および実務に精通して、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない」という職責規定があります(建築士法第2条の2)。万が一それに背くことが起きた場合は、信頼を失うだけではなく、さまざまなリスクを負う可能性があります。

さらに「きつい」と言われる原因の一つに考えられるのが、勤務時間の長さです。建築は「時間をかければかけるほどいいものができあがる」といわれています。打ち合わせや微調整が建物の完成までに時間を要するため、残業はどうしても増える傾向にあります。また建築にまつわる法律が年々変わっていくため、申請業務などの雑務の量も増えているようです。

やりがいと苦労が表裏一体となった仕事ではありますが、誰もができることではない魅力的な仕事ともいえます。世の中に自分が設計した建物が立っているというのは、建築士にしか持てない喜びといえるでしょう。それに加え「施工主との関係性は一生もの」ともいいます。施工主の「ありがとう」の声が、唯一無二のモチベーションになるのではないでしょうか。

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