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施工管理職が考えておきたいキャリアプラン。活躍できる職場やキャリアアップの方法とは

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建設・建築業界に欠かせない、縁の下の力持ちである施工管理職。今回はそんな施工管理職として活躍できる職場や、考えておきたいキャリアプランについてご紹介します。

施工管理職が活躍できる職場とは?

建設作業現場における工程・安全・品質・予算など、施工全体の管理統括を行うのが施工管理の仕事です。建設工事は電気や土木、造園、建築、内装など様々な分野に渡り、それぞれの分野を専門とする施工管理担当者が必要になるので、幅広い企業で需要がある存在といえるでしょう。

施工管理担当は、スーパーゼネコンから準大手ゼネコン、中堅ゼネコン、地元の建設会社、内装施工会社とそれぞれに在籍しています。会社の規模が大きいほど売り上げも大きくなるため、同じ建設・建築業界の施工管理職であっても、年収や福利厚生等の勤務環境は全く変わってきます。待遇アップを目指すのであれば、同じ業界内でもより大手の会社への転職も視野に入ってくることでしょう。

施工管理職のキャリアアップには資格は必要?

施工管理業務には必ずしも資格が必要というわけではありませんが、建築・建設業界は資格社会といわれることもあり、施工管理職としてのキャリアプランを考える上で資格の取得を考えることは大切です。

業務に役立つ資格としては、施工管理技能士1級・2級、舗装施工管理技術者資格、建築CAD検定などがあります。なかでも 施工管理技能士1・2級は施工管理の仕事をする上で重要な資格で、国家資格に定められています。

■施工管理技能士1・2級の種類
施工管理技能士は、国土交通省が定めた7種の工事種類において、以下の種目があります。このうち、「電気通信工事施工管理技能士(1・2級)」は、2019年に新設された種目です。

・建築施工管理技能士(1・2級)
・土木施工管理技能士(1・2級)
・電気工事施工管理技能士(1・2級)
・管工事施工管理技士(1・2級)
・造園施工管理技士(1・2級)
・建設機械施工技士(1・2級)
・電気通信工事施工管理技士(1・2級)

■施工管理技能士(1・2級)を取得するメリット
1.専任の技術者として認められる
特定建設業及び一般建設業の許可を受けた建設業者は、建設業法により営業所ごとに専任の技術者を配置することが義務付けられています。特定建設業の場合は1級、一般建設業の場合は1級または2級の施工管理技能士の資格を持っていると、専任の技術者になることができます。

2.監理技術者や主任技術者になれる
施工管理技能士1級・2級の資格保持者は「主任技術者」として、さらに1級の資格保持者は「監理技術者」としても現場で活躍することができるようになります。国家資格保持者であれば知識や管理能力があるということを客観的に証明でき、収入アップや会社での地位の向上にも繋がることでしょう。

また、1級施工管理技能士は大規模な建設現場に携わることができたり、労働安全コンサルタント試験の受験資格を得られたりするため、よりキャリアアップの可能性が広がります。

3.高齢になっても重宝される
1級施工管理技能士の資格と現場での経験があれば、派遣契約で60代でも年収を落とさずに現場で働くことができます。最近では、60代後半で施工管理技士として現場で働いている人も珍しくありません。定年を迎える前に早期退職し、派遣会社に登録するというケースも増えています。

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施工管理職のキャリアアップの方法

一方、CADを仕事に活かす仕事にはいくつか注意点も考えられます。下記を念頭に置いておきましょう。

■まずは、2級施工管理技能士の資格を取得
2級を取得すると、1級を受験する際に実務経験の短縮ができる場合もあるため、2級取得から目指すほうがスムーズでしょう。ただし、実務経験の年数が足りていれば1級からの受験も可能です。

■1級施工管理技能士を取得し、現場のプロに
1級施工管理技能士の資格を取ると、監理技術者や特定建設業の専任技術者になれたり、周辺資格の受験資格も得られたりと、2級に比べて業務の幅が広がります。施工管理職としてキャリアアップを目指すなら、ぜひ取得しておきたいところです。

■新たな資格の取得や独立も目指せる
1級施工技能士の資格取得後は、建設現場でキャリアを積みながら様々な職種の施工方法を身につけ、そのような職種での独立も目指せます。また、受験資格を得られる管理技術者や労働安全コンサルタントの資格取得を目指したり、1級建築士などより専門性の高い資格取得を視野に入れることも可能です。

建設・建築現場に欠かせない施工管理職。多くの職場で必要とされるため、今後も需要は増えていくことでしょう。しかし、将来に渡って長く必要とされる人材となるには、やはり資格取得が大切に。1級施工管理技能士の資格を得ることで、今後のキャリアアップの展望が開けるといえるでしょう。

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