公開日:2019年12月9日
(更新日:2023年6月27日)
画像素材:PIXTA
プロダクトデザインとは、私たちの身のまわりにあるさまざまな製品をデザインする仕事を指します。店舗や居住空間に不可欠な家具やインテリア雑貨、照明などのデザインもこれに当てはまります。今回はインテリア・建築業界におけるプロダクトデザイナーの仕事内容や必要なスキルについてお届けします。
プロダクトデザイナーの仕事内容
実際に生活の中で使われる製品をデザインするため、デザイン性はもちろん機能性も求められるのが、プロダクトデザイナーの特徴です。プロダクトデザイナーが現場でどのような仕事をしているのか見てみましょう。
■マーケティングに基づいてデザインする
デザインする製品が決まったら、その製品は「誰が、どこで、どのように使うのか」などの市場調査を行い、クライアントの要望や関連業界・競合商品などの調査結果も反映させつつ、製品のコンセプトを決めることから始まります。
■幅広い知識を駆使して機能性もデザイン
製品の色彩など見た目の美しさだけでなく、実際の使いやすさも考慮する必要があるため、素材や強度、安全性など、幅広い知識を駆使しながらデザインします。
■多くの関連スタッフと関わり製品化
製品化を進めるにあたり、デザインを行うだけではなく、設計や生産、流通といった工程にも関わり、技術者や販売担当者など幅広い関連スタッフとコミュニケーションを取る場合もあります。
プロダクトデザイナーになるには?
デザイン系の専門学校や芸術・美術系の大学で専門的な知識や技術を学んだ後で、企業に就職するというのが一般的なルートでしょう。プロダクトデザイナーは幅広い製品をデザインする仕事のため、専門学校や美術系の大学では、最初から「製品デザインコース」「インテリアデザインコース」と分かれていたり、初年度に基礎的なデザインを学んだ後、専門コースに分かれたりすることが考えられます。自分はどの分野のデザインを学びたいのか、あらかじめ考えた上で学校や専攻を選びましょう。
また、プロダクトデザイナーと一口に言っても、家具やインテリア雑貨メーカーの「インハウスデザイナー」と、外部のデザイン事務所などの「制作会社デザイナー」に分類され、会社によって仕事内容が違うことも多いです。就職する際は、その会社のプロダクトデザイナーの仕事内容や働く環境をしっかり確認してから決めるようにしましょう。中途採用の募集もありますが、多くは経験者が期待されているため、未経験の求人は少ないようです。
さらに、PCでのデザインがメインになるため、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィック系はもちろん、2DCADや3DCADの知識や操作方法も身につけておきたいところです。
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プロダクトデザイナーに向いているのはこんな人!
■コミュニケーション能力の高い人
デザイナーというとPCの前で一人でデザインするイメージを抱きがちですが、企業内での製品化はプロジェクトチームを組んで進めることが多いようです。また、企画部や営業部などの他部署との連携や、クライアント折衝などを行う必要性も出てくるため、コミュニケーション能力は重要なスキルと言えます。
■専門分野に精通している人
プロダクトデザインの領域は多岐に渡るため、自分の専門・得意分野を持っていることは、他のプロダクトデザイナーとの差別化にもなり、転職や独立の際に強みにもなります。家具やインテリアなどの市場動向や競合他社製品について知識が豊富であれば、その分野のデザインをメインとして任されることも増えるでしょう。
■デザインした製品が役立つことに喜びを感じる人
自分がデザインした製品が、一般的にはあまり馴染みのない専門的な器具や機械の場合もあります。それでも、世の中の「あったらいいな」を実現できる仕事ですから、自分がデザインした製品が世に出たときや誰かの役に立ったときは、喜びもひとしおでしょう。
プロダクトデザイナーは、インテリアデザイナーなどの空間をデザインする仕事とは一味違いますが、その分また違うデザインの形が見え、魅力的に感じる人も多いはず。新しい技術やユニバーサルデザインを取り入れるなど、今後も発展していく将来性のある職業と言えます。
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