公開日:2020年5月27日
(更新日:2023年6月27日)
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インテリアデザイン業界には、さまざまなデザインアワードがあります。手掛けたものが入賞すれば、キャリアアップにも大いに役立つでしょう。また、自身が受賞を目指すだけでなく、転職先や就職先を選ぶ際に、会社がどのような賞を受賞しているかは応募先を選ぶ基準の一つにもなります。いったいどんな賞があるのか、自身のステップアップや転職先選びに役立つ、インテリアデザインアワードをいくつかご紹介します。
【1】日本空間デザイン賞
日本空間デザイン賞は、日本最大と言われる空間デザインのアワード。多様な空間デザインの価値を包括的に顕彰することを目的として、長年開催されてきた一般社団法人 日本商環境デザイン協会(JCD)と一般社団法人 日本空間デザイン協会(DSA)のデザインアワードを合併し、2019年に創設されました。優れたデザインを発信し、世界に向けて評価や価値を高めていくことを目指しています。
応募カテゴリーは幅広く、「エキジビジョン、プロモーション空間」「ショーウィンドウ&ビジュアルデザイン空間」「ショップ空間」「食空間」「博物館・文化空間」など、11ものジャンルの空間デザインを募集しています。デザイナー、プロデューサー、クリエイター、アートディレクター、プランナー、設計者、エンジニア、教育者、 研究者など空間に関わる人が幅広く応募可能です。
【2】JID賞
インテリアデザイナーとその分野に関連する企業・組織をまとめる集団として、幅広い活動を行っている公益社団法人日本インテリアデザイナー(JID)主催のアワード。JID賞は優れたデザイン作品やプロジェクトを顕彰し、日本のインテリアデザインの質向上をはかり、インテリアの重要性とデザインの力を社会に発信しています。
スペース部門、プロダクト部門の他に、提案や試作を対象にしたネクストエイジ部門の3部門があります。ウェブでの審査を通過したのちに、スペース部門では現地審査、プロダクト部門では現物審査を経て最終審査を行います。
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【3】日本サインデザイン賞
1966年から続けられてきた日本サインデザイン賞(SDA賞)は、日本で唯一のサインデザインに関するアワード。
サインデザインは、単にものごとを表示する役割を担っているだけではなく、広告やパッケージ、ディスプレイ、景観デザインや街づくりなど、人々がより快適かつ豊かに生活するために必要なことに広く関わっています。
SDA賞では、サインデザインの普及および啓発を図ることを目的に、多様な概念と手法の広がり、新しい視点に対応した作品を、幅広く募集しています。
>【4】グッドデザイン賞
公益財団法人日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承したアワードです。
工業製品、空間、建築、ビジネスモデルなど幅広い領域を対象としているのが特徴。単にデザインの美しさを競うのではなく、産業の発展と暮らしの質を高めるデザインを身の回りの様々な分野から見いだし、広く伝えることを目的としています。
世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。
【5】iFデザイン賞
アメリカのIDEA賞、ドイツのレッドドット・デザイン賞と並び「世界3大デザイン賞」と呼ばれているiFデザイン賞。主催はドイツのハノーファーを拠点として1953年に設立されたデザイン振興のための国際的組織インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー(通称 iF)。"デザイン界のオスカー”とも例えられ、世界的にも権威の高いデザイン賞です。
現在では、デザイン界を牽引するコンペとして「プロダクト」「コミュニケーション」「パッケージ」「インテリアアーキテクチャ」「プロフェッショナルコンセプト」「サービスデザイン」「建築」と幅広い分野でのエントリーが可能です。日本からも毎年多くの企業が応募しています。
紹介したアワード以外にも民間企業主催のコンペティションなど、インテリアデザインに関わる賞は多くあります。受賞経歴がある企業は、Webサイトなどに手掛けたものが掲載されていることも多いので、就職先や転職先を選ぶ際にも参考にしてみてはいかがでしょうか。
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