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建築士がホワイト企業に転職するためのチェックポイント5選。建築士としてより良い環境を目指して。

建築士がホワイト企業に転職するためのチェックポイント5選。建築士としてより良い環境を目指して。 画像素材:PIXTA

「今より働きやすい会社でスキルを活かしたい」「プライベートも充実できる職場が理想」と感じながら、行動に移せない建築士も多いのではないでしょうか。現状を打破したいなら、働きやすいホワイト企業への転職を検討してみませんか?

本記事では、ホワイト企業の定義から、転職前に確認すべき5つのポイント、面接での質問例や観察ポイントまで詳しく解説します。ホワイト企業を見極め、希望に合った職場を探す際の参考にしてください。転職を検討中の建築士は必見です!

建築士にとって理想の職場「ホワイト企業」とは?

一般的に言う「ホワイト企業」

一般的な「ホワイト企業」とは「従業員の働きやすさを重視し、長時間労働や過重なストレスが少なく、ワークライフバランスを保てる会社」とされます。
以下に特徴の例を示します。

  • 従業員のキャリアアップや健康を支援する制度がある
  • 有給休暇の取得率が高い
  • 残業が月30時間以下

建築士にとって理想の「ホワイト企業」

建築士にとって理想的なホワイト企業は、上記の一般的によく言われるホワイト企業の例に加え、以下のようなこと重要であると考えられます。

  • 設計業務のクリエイティブな側面が尊重される
  • 過剰な納期プレッシャーやサービス残業がない

ただし、ホワイトだと感じる基準は人によって異なります。転職時には、「プライベートを大切にできる会社」「スキルやキャリア向上を目指せる環境」など、自分の価値観に合った企業を選びましょう。

建築士がホワイト企業を見極める5つのポイント

自分に合った転職先を選ぶには、ホワイト企業かどうかの見極めが不可欠です。以下の5つのポイントを事前にリサーチし、転職を成功させましょう。

1. 残業時間と残業代

建築士は納期が厳しい業務が多く、残業時間が長くなりがちです。求人票や口コミで平均残業時間を確認しましょう。理想は月20時間以下、多くても月30時間以下なら過剰な負担を感じにくいでしょう。また、みなし残業制の有無や残業代が全額支給されるかもチェック。固定残業代制度の場合は、超過分の支給ルールも確認しておきましょう。

2. 休日数や有給休暇の取得率、休日出勤の有無

年間休日数が多く有給休暇を取得しやすいことも、ホワイト企業の特徴。優良である目安は、年間休日数が120日以上で、有給休暇の取得率が60%以上です。建築士は、プロジェクトの進捗によっては休みを取りにくいケースもあるため、休日出勤が常態化していないかも確認を。休日出勤の代休を取得できるかどうかも、調べておきましょう。

3. 定着率と離職率

建築士は専門職のため、スキルを存分に活かせない職場だと、早期の離職が多発しがち。離職率が低い企業なら、従業員の能力がきちんと評価される制度や働きやすい環境が整っている可能性が大いにあります。高い定着率を誇る企業を選べば、長期的なキャリアを築きやすくなるでしょう。

4. 福利厚生とキャリア支援制度

住宅手当や家族手当などの福利厚生が充実していることも、ホワイト企業の特徴です。健康診断の実施やメンタルヘルスケアなど、従業員の健康を考慮したサポートがあるかどうかも重要なポイント。資格手当や資格取得支援、研修制度など、建築士に不可欠なスキルを支える環境の有無も要確認です。

5. 人間関係や企業文化

建築士はチームで進める業務が多いため、同僚や上司との相性が満足度に影響します。トップダウン型で過度なプレッシャーを与える企業は避け、従業員の意見を尊重する風通しの良い職場を選びましょう。
これらの要素は、求人情報やホームページ上の紹介文などだけでは完全に知ることは難しいため、会社説明会、カジュアル面談、面接の中でよく観察することが有効です。

面接で確認すべき質問と観察ポイント

建築士がホワイト企業に転職するためのチェックポイント5選。建築士としてより良い環境を目指して。 画像素材:PIXTA

「何か質問はありますか?」と面接で聞かれたら、ホワイト企業であるかを判断する絶好のチャンスです。以下に挙げる、求職者側からの質問例と面接時の観察ポイントを活用することで、企業をしっかりと見極めましょう。

[求職者側からの質問例と質問の意図]

■1日の業務スケジュールや繁忙期の働き方について教えてください
⇒残業や休日出勤の実態を把握するのに役立ちます。

■社員のキャリアアップを支援する制度はありますか?
⇒建築士としての成長をサポートする環境が整っているかを確認できる質問です。

■チームでのコミュニケーションはどのように取っていますか?
⇒企業文化の様子がわかり、良好な人間関係を築けそうかの判断材料にもなります

[面接時に観察すべきポイント]

■面接官の態度
面接官が、横柄な態度だったり回答内容が曖昧だったりした場合は要注意。対応が丁寧で質問には真摯に答えてくれるか、意識して見ておきましょう。

■労働環境について聞いた時の反応
面接では、労働環境の気になる点を聞いてみるのがおすすめ。求職者からの質問に対し、嫌な顔をせず答えてくれるかチェックしてください。労働環境についてオープンに回答してくれる企業は信頼性が高いです。

■オフィスの雰囲気
面接時に現場を目にする機会があれば、デスクの整理状況も参考に。従業員の様子も観察して、疲弊している人がいないか、逆に笑顔で生き生きと働く社員がいるか、確認しましょう。

自己分析もホワイト企業への転職実現に有効!

自己分析により自分を見つめ直すことも、ホワイト企業への転職を成功させるために欠かせません。
転職活動をする中で、現在の就業状況・環境から自分は何を変えたいのかといった転職時の希望や、自らの建築士としての強み(一級建築士資格、CADスキル、プロジェクト管理経験など)を明確にすることで、ここまで紹介してきたチェックポイントでどこを重視するべきか定まるはず。

転職は人生の大きな転機。建築士として後悔のない選択をするために、この記事を参考に一歩踏み出してみてください!

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