公開日:2020年8月5日
(更新日:2023年6月27日)
画像素材:PIXTA
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、さまざまな業界に影響が出ています。インテリアデザイナーも例外ではなく、働き方にも変化がでてきているのではないでしょうか。まだまだ新型コロナの影響は続くと考えられており、インテリアデザイナーも改めて働き方を考える必要があるはず。これからどう変化していくのか、どう考えていくべきか、いくつかの観点から見てみましょう。
インテリアデザイナーの仕事のスタイルが変わりつつある
新型コロナウィルスの影響で私たちの日常生活は一変。働き方は多様化し、各業界に変化が起こりました。インテリアデザイナーの仕事もまた、変化しつつあります。
企業やデザイン事務所に所属しているか、フリーランスどうかでも違いがありますが、例えば直接的な営業が難しいこと、カタログや設計図などを手に取りながらお客様と打ち合わせが難しいことなどは、大きく変化した点といえるでしょう。今後は打ち合わせや営業の方法はもちろんのこと、提案するデザインも、これまでとは少し変える必要があります。
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ウィズコロナ・アフターコロナに合わせたデザインの提案が必要に
新型コロナの影響で、お客様が求める空間デザインにも変化があり、インテリアについて気遣う部分が増えています。例えば、以下のようなケースが考えられるでしょう。
■家にいる時間が長くなることで、居住空間の充実が重要に
新型コロナウィルスの影響で家にいる時間が長くなった人が多いぶん、自宅を充実させて、生活を豊かにしたいと考える人も増えたようです。住空間をデザインする場合は、自宅でより自由度が高く過ごせるようなインテリアにすることが大切に。例えば、家族で住んでいても個の空間を重要視するレイアウトや、テレワークに適した部屋づくりなどが挙げられます。
■オフィスや店舗では、感染予防のレイアウトを重視
今までは立地条件に重きを置かれていたオフィスや店舗ですが、それよりも、衛生環境に関心を持つ人が増えつつあります。例えば、感染予防のためのパーテーションを設置したり、向き合わないようにデスクを配置したりすることが考えられるでしょう。また、定期的に換気ができるような空調の設置や、社員同士が接近しすぎないよう、空間にゆとりを持たせることも必要に。
■衛生面に特化した素材の活用
新型コロナ以前から活用されていたものではありますが、衛生面に気を配る人が増えたため、衛生面に特化した素材を積極活用するのも大切です。抗菌効果がある壁紙クロス・床材の使用など、抗菌・抗ウイルスに強い内装コンサルティングが求められています。
お客様はもちろん、インテリアデザイナーがアフターコロナの時代を生き抜くためにも、新しい生活様式、新しい働き方に配慮したデザインを提案する必要があるといえます。
アフターコロナで活躍するインテリアデザイナーになるために
では、インテリアデザイナーはこれからどのように働いていくのが良いのでしょうか。働き方のヒントをまとめました。
■時代に合わせたデザインを提案しよう
先に紹介した通り、従来の空間デザインではなく、新しい生活様式、新しい働き方に配慮したデザインを考えることが大切。新型コロナが収束した後でも、こうした衛生管理に特化したり、個を大切にしたりするデザインは重宝されるはずです。
■オンラインを積極的に活用しよう
リモートワーク、テレワークを導入する企業が増加したことで、オンライン会議はいまや当たり前のコミュニケーション方法となりつつあります。オンラインを活用することは、お客様や取引先に安心感を与えることにもつながるでしょう。
また、オンラインという特性上、遠方の方やオフラインでは出会うきっかけがなかった方など、今まで出会えなかった取引先やお客様と出会える可能性も高まります。お客様や取引先との間に距離を感じてしまうこともあるかもしれませんが、その一方で仕事に広がりを感じることもあるはずです。
■自分だけの強みを作ろう
なかなか直接会っての営業や接客が難しいぶん、オンラインで営業や接客をすることが増えてくるのではないでしょうか。その際により大切になるのが、自分なりの強みをつくっておくこと。レストランなどの飲食店にデザインに長けている、一般住宅のインテリアプランに強い、オンラインでのやり取りが得意……など、自分の強みや得意分野を明確にすると、「この人に頼んでみよう」と考えるきっかけにつながるかもしれません。
新型コロナ禍で、なかなか思うように働けないと思う方も多いかもしれません。しかし、この時代だからこそ生まれる創造性もあるはず。新しい生活様式や働き方を踏まえつつ、自分らしく働ける方法を探ってみてはいかがでしょうか。
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