公開日:2021年2月1日
(更新日:2023年6月27日)
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インテリア関連の仕事といえば、インテリアコーディネーターを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。他にも様々な職種がありますが、混同されやすいのがインテリアプランナーです。名前も似ていますがその仕事内容は異なります。そこで今回は2つの職種の違いと特徴を解説します。
インテリアコーディネーターとインテリアプランナーの仕事の違い
インテリアコーディネーターは部屋の内装、カーテンや照明器具、家具などを選び、スタイリングするのが主な仕事です。既存のインテリア商品で室内空間を演出し、コーディネートします。住宅がメインですが、飲食店や美容室、ホテルなどの空間などの分野でも活躍しています。
一方、インテリアプランナーは、実は建築士の仕事に近く、内装や家具などのコーディネートなどインテリアに限らず、建築物の企画や設計・デザイン、品質・コスト管理、工事監理まで行う仕事です。住宅や飲食店、美容室、ホテルなどの他に、病院や駅、空港などをはじめとする公共施設などを手掛けることもあり、対象物の範囲はインテリアコーディネーターより広いのも特徴。
そのため、インテリアプランナーにはより専門的な建築の知識が必要となります。インテリアプランナーの多くが建築士の資格ももっており、"空間演出まで手掛けることができる建築士"とも言えます。
すでに完成された建物と既存の商品でインテリアをコーディネートするのがインテリアコーディネーター、企画や設計、マネジメント業務にまで携わり、トータルで空間を作り上げていくのがインテリアプランナーです。名前は似ていますが、手掛ける仕事の範囲には大きな違いがあります。
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インテリアコーディネーターとインテリアプランナーになるには?
インテリアコーディネーターとインテリアプランナーの資格はいずれも受験に必要な条件などはありません。しかしどちらもインテリアの専門知識、インテリアプランナーにおいてはプラスして建築の知識が必要であるため、専門学校やインテリアや建築学科のある大学などで学び資格取得を目指すのが一般的です。
■インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、公益社団法人インテリア産業協会が認定する民間資格です。学科試験である一次試験と、論文とプレゼンテーションの二次試験があります。一次試験は、年齢、学歴、職業、経験を問わず誰でも受けられます。ニ次試験は過去3年以内に一次試験に合格していることが条件です。一次試験の合格率は3割前後、二次の合格率は6割前後。 一次・二次試験を通じた合格者の割合は2割5分前後です。
インテリアコーディネーターになるには、メーカー、ショールーム、インテリアショップ、住宅メーカー、設計事務所、内装施工業社などに就職し経験を積むのが一般的です。
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■インテリアプランナー
インテリアプランナー資格は、財団法人建築技術教育普及センターが認定する資格です。以前は20歳以上とされていた受験資格の年齢制限がなくなり誰でも受験可能になりました。 また、建築士資格(一級、二級、木造)をもつ人は、一次試験の学科試験が免除され、二次試験の設計製図試験から受験が可能です。一次試験の合格率は6割前後、設計製図試験の合格率は2割5分前後ほどです。
インテリアプランナーは、インテリアデザイン事務所、建築設計事務所、インテリア施工会社、建設会社などで経験を積みます。インテリアがより身近になりつつある昨今、建築業界でもインテリアプランニングの重要性が認められるようになりました。建築設計の初期段階からインテリアプランナーが参加してプロジェクトを進める需要が高まっているため、活躍の場は広いでしょう。
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