公開日:2018年12月21日
(更新日:2023年6月27日)
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住宅や商業施設など、あらゆる内装をより良く見せるために活躍する「インテリアコーディネーター」。関心を持つ方も少なくありませんが、具体的にはどんな仕事なのか、資格が必要なのかどうかなど、わからない点も多いのではないでしょうか。今回はインテリアコーディネーターの仕事内容や必要な資格、活躍できる場所などをご紹介します。
インテリアコーディネーターの仕事とは
インテリアコーディネーターとは、住宅や施設のような建物の内装をコーディネートする仕事です。お客様の希望や予算に合わせて内装のイメージを提案し、理想のインテリアを実現するサポートをします。
担当する内装は実に様々で、住宅や飲食店、商業施設などがあります。また、近年ではオフィスや公共施設などもより快適にリフォームをするケースが増えており、ますますインテリアコーディネーターの活躍する場が広がっています。
提案するインテリアの分野も幅広く、壁や床、天井などの大まかなところから家具や照明などのアイテムまで、また、それらの色合いや素材など細かな点まで検討してお客様に提案します。このため、内装に関する専門的な知識を多く必要とする仕事でもあります。
取らなければならない資格はないが、持っておくと有利に
インテリアの幅広い知識が必要とされるインテリアコーディネーターですが、実は必ず取らなければならない資格はありません。学校に行かなければならないということもなく、キャリアゼロからでもスタートできる職業といえます。
しかしながら、インテリアを専門的に学べる学校や民間の資格はあり、勉強のために活用している人も多くいます。例えば大学で空間デザインや建築を専攻したり、専門学校に通ったり、独学で資格を取得する方も少なくありません。
資格や学歴は必要ないものの、就職活動や実際に仕事を始めてから、これらを持っていることで有利に働くことは多いようです。例えば、資格を持っていることで知識があることを証明できるため、就職活動で能力をアピールできたり、お客様からの信頼も得やすくなることがあるでしょう。インテリアの勉強に活用することも兼ねて、取得しておくのもおすすめです。
インテリアコーディネーターが活躍する場所は?
インテリアコーディネーターとして活躍する方法はたくさんあります。例えばインテリア用品を扱う店舗や住宅などのメーカー、設計会社、デザイン事務所などへの就職が考えられます。また、企業に属するだけでなく、独立してフリーになる方もいるなど、働き方も多様です。
ただし仕事内容は、勤める企業によって変わります。住宅のデザインを専門にする企業もあれば、商業施設や飲食店を専門に扱っていることもありますし、家具メーカーであれば家具に特化したコーディネートを担当することなども考えられます。そのため、「インテリアコーディネーター」という職種だけでなんとなく就職先を選んでしまうと、思っていた業務と異なる可能性も。自分が希望する業務ができる企業なのか、事前に調べておく必要があるでしょう。
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インテリアコーディネーターに求められるスキル
お客様の要望にしっかりと答え、理想の内装を作るためには様々な能力が必要とされます。具体的には、以下の3点が挙げられるでしょう。
■インテリアの専門知識
インテリアのプロとしてお客様に提案やアドバイスを行う仕事のため、インテリアの幅広い知識を求められます。色や家具の組み合わせだけでなく、床や壁紙の材質や照明の種類などといった細かな点も知っておく必要があります。
また、住宅を担当するのであれば住宅の知識、飲食店を担当するのであれば飲食店の知識といったように、それぞれの分野に特化した専門的な知識も必要になってきます。自分が働きたい分野の知識をしっかりと身につけることが望ましいでしょう。
■臨機応変に対応する力
インテリアコーディネーターは働く場所によって仕事内容が変わることもあります。基本的にはインテリアのプロとしてアドバイスを行うことが求められますが、例えばインテリアメーカーであれば商品についてお客様に説明することもありますし、設計会社などに勤める場合は自身で平面図を書く場合もあります。どんな企業に勤めるか、どんな働き方をするかにもよりますが、自分の内装のコーディネート以外にも、臨機応変に対応するスキルが必要といえそうです。
■お客様の要望を聞き出すコミュニケーション力
インテリアの知識も大切ですが、さらに重要なのがお客様の要望をしっかりと引き出すことです。知識やセンスばかりに頼ってしまうと、先方の要望が見えなくなってしまい、結果的にお客様の満足からどんどん遠ざかってしまうことに。あくまでインテリアコーディネーターはお客様の希望に寄り添い、アドバイスをすることが仕事です。そのことを忘れないようにしましょう。
幅広い知識や臨機応変に対応する能力が求められるインテリアコーディネーターですが、お客様の理想を叶えられた時は、喜びもひとしおとなるはず。人々の暮らしや働きに寄り添う、まさにやりがいのある仕事といえるのではないでしょうか。
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