公開日:2022年5月26日
(更新日:2023年6月27日)
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建築やインテリアなど、空間デザインの仕事をするうえで、スキルや知識を高めることも大切ですが、豊かな感性の醸成も欠かせません。デザインの感性を磨くために、書籍から得ることもたくさんあります。そこで本記事では建築・インテリア業界の巨匠に関する本を中心に、普遍的なデザインが学べるおすすめの書籍を厳選してご紹介します。
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世界的に優れた20世紀の住宅を厳選。わかりやすい解説と多数のヴィジュアルで紹介するシリーズです。ル・コルビュジエの名作「サヴォワ邸」について建築家・施主とのギリギリのやり取りを現代の視点で解読する『サヴォワ邸/ル・コルビュジエ』編(中村研一/著)など、全6編が発表されています。
『イームズ・ハウス/チャールズ&レイ・イームズ』編(岸和郎/著)では、意外な地に建設されたイームズ夫妻の自邸の秘密を解明。『住吉の長屋/安藤忠雄』編(千葉学/著)では、ベールに包まれていた安藤忠雄のデビュー作「住吉の長屋」を、建築家であり著者の千葉学が案内しています。
『マイレア邸/アルヴァー・アール』編(松本淳/著)では、北欧の深い自然・モダンなデザイン・伝統が調和したマイレア邸について解説。『吉田五十八自邸/吉田五十八』編(富永譲/著)は、名匠・吉田五十八の自宅を通して住宅や建築の質を考えられる一冊です。『ファーンズワース邸/ミース・ファン・デル・ローエ』編(後藤武/著)では、ファーンズワース邸やミースの真実を図版・図面・撮り下ろし写真を使いながら、新しい解釈で描いています。
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歴史的な建築物を手掛け「近代建築の巨匠」の1人として名を馳せたフランク・ロイド・ライト。1959年に亡くなったあともなお、世界中のファンから愛され続けています。そんなアメリカを代表する建築家が手掛けた40以上の建築作品(世界遺産8作品を含む)を紹介した書籍です。雑誌『Cal』で掲載された建築実例を収録。ユニティー・テンプルなど、未収録だった作品群も新たに収められています。
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「20世紀の巨匠」として近代建築をリードしてきたミース・ファン・デル・ローエに師事した経歴を持つ、高山正実氏(シカゴ建築研究所の代表)が著者。直弟子として間近で見たり聞いたりした、ミースの設計に対する手法・姿勢を思索しています。さらに、ミースのヨーロッパ時代(1886~1937年)、アメリカ時代(1938~1969年)を通して「彼の作品群が現代に遺したものは何か?」についても考察。ミースがどのような思想のもとで建築界を盛り上げてきたのか、彼の生涯にふれながら分析した書籍です。
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家具デザインの黄金期とも言われる1940~60年代。その「世紀の真ん中」にブームとなったスタイル「ミッドセンチュリー」に注目し、多彩なブランドやデザイナーについて解説した書籍です。現代でも根強い人気を誇る、日本・アメリカ・北欧の名作家具200作品を掲載。名作家具を設えた15の部屋や、昨今デザインされた新たなアイテムについても紹介しています。
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デヴィッド・ボウイやガブリエル・シャネル、パブロ・ピカソをはじめ、世界に名を馳せるアーティストの自邸250軒を写真付きで紹介したコレクション作品です。収録アーティストは30ヶ国以上から選出。ミュージシャン、作曲家、デザイナー・建築家、詩人、小説家、哲学者、画家、彫刻家、陶芸家、ファッションデザイナーなど、6世紀も前に活躍した歴史上の人物から現役クリエイターまで多岐にわたります。
同書で紹介されているのは、アーティストたちが生活の場として自分のためにデザインした家。著名人のインテリアや生活空間からインスピレーションを受けることで、よりいっそうセンスが研ぎ澄まされていくことでしょう。
インテリアや建築に関する書籍は写真を多用した作品も多く、眺めているだけでもさまざまなヒントを得られます。今回の記事を参考にしながらお気に入りの一冊を見つけ、デザインの感性をさらに高めていきましょう。
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