インテリアコーディネーターの平均合格率と難易度は？勉強法や就職先も一挙紹介

インテリア関連の資格と聞いて多くの人が思い浮かべるインテリアコーディネーター。家具メーカー、住宅メーカー、リフォーム会社、設計事務所など、多岐にわたり活躍できる資格です。

インテリアコーディネーター資格の合格率はどのくらい？

インテリアコーディネーターの資格は公益社団法人インテリア産業協会が認定する民間資格。試験は一次と二次があり、一次試験は学科試験、二次試験は論文とプレゼンテーションで構成されています。

二次試験の受験は一次試験に合格していることが条件。過去3年以内に一次試験に合格している人は「一次免除」として二次試験のみの受験が可能です。

気になる合格者の割合ですが、過去5年間の一次と二次を通じた合格率は22.5％〜25.1%となかなかの難関。2021年度の場合は一次試験（学科）の合格率が32.8％、一次試験免除者の受験者を含めた二次試験（プレゼンテーション・論文）の合格率は59.1％、一次と二次を通じた合格率は23.5％でした。

ちなみに、インテリアコーディネーター資格の取得に必要な勉強期間は、1日1〜2時間ほど勉強すると仮定して約8カ月程度が目安とされています。専門のスクールでしっかり学ぶこともできますが、独学で合格を目指す方もいる様子。長文作成や製図などを求められるため、2次試験対策に時間を割く人が比較的多い傾向のようです。

インテリアコーディネーターの活躍の場は？

受験者の年齢は20代から40代がほぼ同程度の割合。50代以上の受験者もおり、難関資格ながら門戸は広いことが伺えます。女性が多く、合格者も7割以上女性が占めているようです。

インテリアコーディネーターの勤務先としては、住宅メーカーやリフォーム会社がもっとも多く、その他に設計事務所、家具メーカー、雑貨販売会社、内装材（床材、壁、天井、塗装材、装飾材、副資材）、住設機器類（キッチン・バス関連、空調等）を扱う企業などがあるほか、不動産業に従事する合格者も。幅広いフィールドで活用できる資格です。

インテリアプランナーとの違いは？

インテリアコーディネーターとよく比較される資格に財団法人建築技術教育普及センターが認定するインテリアプランナーがあります。

既製品を使ってインテリア空間を作り上げるのが主に仕事であるインテリアコーディネーターに対し、インテリアプランナーは建築設備の構造から内装までインテリア空間をトータルでプランニングするのが仕事です。

そのため資格取得にも建築の知識が必須。インテリアプランナー資格所持者の8割が建築士の資格を取得しているそうです。試験内容は設計製図試験と学科試験。なお、建築士（一級・二級・木造建築士）の資格があれば学科試験は免除されます。

試験の難易度や資格の有用性は二級建築士に近いものがありますが、二級建築士のように受験資格に制限がなく、誰でも受けられる点がメリットです。

ただし、インテリアプランナーとして登録するには、インテリアプランナー試験に合格し、以下のいずれかに該当する必要があります。

（1）大学、高等学校、専門学校等のインテリア又は建築に関する課程を修めて卒業した者
（2）建築士の資格取得者
（3）インテリアに関する実務経験が2年以上ある者

インテリアプランナー資格の合格率や活躍の場は？

インテリアプランナー資格試験の合格率は、過去5年間を見ると学科試験が59.1%〜69.3%、設計製図試験が23.5%〜27.2%。建築やインテリア業界での経験、もしくはそれらの基礎知識がある人は独学での合格も不可能ではありませんが、建築の基礎知識がない場合は少々ハードルが高いでしょう。

インテリアプランナーの仕事は住宅だけでなく、店舗、事務所、公共建築物など様々な用途の建築物が対象です。デザイン事務所、建築設計事務所、建設会社、リフォーム会社、その他インテリア関連産業で活躍できます。

インテリアの仕事をするには必ずしも資格は必要ではありませんが、資格を取得することで専門的な知識が身に付きます。経験が浅い場合には専門知識を持ち合わせている証となり就職にも有利です。

インテリアコーディネーター、インテリアプランナー、どちらの資格も年齢や学歴を問わず誰でも受験できるので、インテリアの仕事をしたいならチャレンジして損はないでしょう！

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