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ポートフォリオがきれいに仕上がる!室内空間を魅力的に写す3つの撮影術

画像素材:PIXTA
自分が携わってきたインテリアコーディネートや建築設計の作品を、実績としてまとめたポートフォリオ。就職や転職活動をはじめ、さまざまな場面で必要になることが多いです。センス良く仕上げたつもりでも、写真の写し方次第ではスキルが十分に伝わらない場合も.....。そこで今回は、室内の空間を魅力的に写す基礎知識として、3つの撮影術をご紹介します。

【1】垂直・水平のバランスを重視

建築の写真で1番重要なのが、垂直・水平に写すことです。梁の写りが水平か、柱は曲がって写っていないかなど、意識して撮影する必要があります。両脇が歪んで写る場合は、カメラを少し上下するなど調節しながら撮影を進めましょう。

三脚でカメラを固定したうえで、垂直・水平の傾きを確認するグリッド(補助線)機能や、水平・垂直を測定する水準器を使用すると、より正確に写すことが可能です。垂直・水平どちらも重視するのが難しい時は、垂直(縦のライン)のみを意識するだけでも、バランスの良い写真に仕上がります。

垂直・水平のラインをきれいに写すためには、手ブレを防ぐことも大切。手ブレは補正機能が付いていても完全に抑えるのは難しいため、カメラを片手ではなく両手でしっかりと持って撮影してください。カメラにストラップがあれば首に掛け、ストラップがピンと張るほど両腕をしっかり伸ばして撮るのもおすすめです。安定した姿勢で撮影するために壁に寄りかかったり、カメラを家具などに置いたりして、手ブレを防ぐ方法もあります。

気をつけて撮影しても、手ブレなしの写真や垂直・水平の完璧な写真を撮るのはなかなか難しいもの。撮り終わった写真に目立つ歪みがあったり斜めになったりした場合は、画像修正で調整しましょう。

【2】空間の四隅から撮る

1つの空間を箱型としてイメージし、四隅すべての角度から対角線上に1カットずつ(合計4カット)撮影しましょう。四隅から撮ることで、角度によって部屋の見え方が違うのがよくわかるほか、空間を広く見せる効果があります。リビングやベッドルーム、和室など複数の空間があれば、それぞれの部屋で4カットずつ撮影をするのがおすすめです。

たくさん撮った中から、1番良い写真を選んでください。四隅からだと中途半端な場所で写真が見切れてしまう部屋では、正面から全体が見えるように撮影するのも良いでしょう。特徴のある梁や柱、照明、壁などが入るよう意識して撮ると、空間の魅力が伝わりやすくなります。また、バスルームやトイレなど対角線上からの撮影が難しい空間では、斜め上から撮ったり少し引いて撮影したりするのがおすすめです。

【3】晴れた日の日中、自然光の中で撮影を

画像素材:PIXTA
写真の写りは、時間帯や天気によって大幅に変わります。暗い写真より明るい写真のほうが好印象なため、撮影のタイミングは晴れた日の日中がおすすめです。ただし日中でも、建物の方角や陽光の入り方によっては逆光で暗く写る時間帯もあるため、ベストなタイミングを見極めて撮影を進めましょう。

フラッシュなどの人工的な光ではなく、陽光で撮影できるのも、日中に撮影するメリットの1つです。日中は照明を消し陽光を活かして撮ることで、自然体でやわらかみのある写真に仕上げることができます。自然光がない空間ではフラッシュを使うこともありますが、強いフラッシュだと、不自然なムラや影ができてしまいがち。どうしてもフラッシュに頼る時は、光量が弱めになるよう調整しましょう。

シャッタースピードを遅くすると、薄暗い部屋でもフラッシュを使わず明るく写すことが可能です。1/60秒より遅いシャッタースピードだと手ブレしやすくなるため、三脚の使用をおすすめします。手持ち撮影でシャッタースピードを遅くする場合は、絞りを開いたりISO感度を上げたりして露出を調整してください。

以上、室内空間をより魅力的に写すためには「垂直と水平」「空間の四隅から対角線上に1カットずつ撮影する」「晴れた日の日中に自然光を活かして撮る」を意識して、撮影することがポイントです。写真がきれいになるだけで、ポートフォリオの見栄えがいっそう良くなり、これまで積んできた経験や実績が引き立ちますよ。今回の記事をぜひ、就職・転職を成功させるためのポートフォリオづくりにお役立てください。

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