公開日:2019年1月30日
(更新日:2023年6月27日)
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施工管理は建築現場に欠かせない重要な存在です。しかし、さまざまな工程に携わる責任ある仕事のため、大変な面も多いと考える方も少なくありません。そこで今回は、施工管理の仕事の大変さを振り返りつつ、魅力ややりがいについてご紹介します。
4大管理を行う重要なポジション
施工管理の仕事は主に工程管理・安全管理・品質管理・原価管理の4つに分けられます。
まず工程管理とは、受注から引渡し日までのスケジュールを立てたり、作業の進捗管理をしたりすること。予期せぬアクシデントが発生する可能性なども考え、余裕を持って計画を進行する必要があります。
安全管理は、文字通り工事現場の安全を担保することです。工事現場では、一歩間違えると命に関わるような危険な仕事が多くあります。そのため施工管理の仕事の中でも、特に重要な業務といえるでしょう。
品質管理は、工事成果物の品質を担保するためのマネジメントです。納期内に成果物を納品できたとしても、強度やバランスなど品質が設計通り施工されなければ契約違反となる可能性も。スケジュールや予算を考えながら、一定程度の品質も保証するように努めなければなりません。
そして原価管理は、工事にかかるお金の管理を指します。良いものを作っても予算をオーバーしてしまうと、赤字となり会社の利益がなくなってしまうことに。粗利を確保するための原価管理も、会社や社員を守る上でとても大切な仕事といえるでしょう。
これら4つの管理はそれだけで完結している仕事ではなく、それぞれが密接に関係し合っています。そのため、施工管理はこれらの4つのバランスに常に目を配り、調整していく必要があります。
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司令塔の立場となり、各所と連携を図る
施工管理はさまざまな管理をするだけでなく、管理している内容に基づいて、現場で実際に指示を出す役割も果たします。しかし、あまり現場の知識がないのに職人の方に指示を出したり、プライドを持って働いている彼らに上から目線で話しても、上手くコミュニケーションを取ることはできません。
そのため、受け持つ現場ごとに知識や経験を常に吸収し、現場目線での指示出しをすることが重要になります。「なぜこの作業が必要なのか」を、職人の方々にきちんと説明できるようになる必要があるでしょう。
また、ときにはスケジュールやクライアントの要望に応じて、現場に当初の予定とは違う急な依頼をしなければならないこともあります。そのような時のためにも、日頃から現場で働いてくれている職人の方々との信頼関係の構築が欠かせません。
職人の方以外にも、予算やスケジュールの調整を自社やクライアントに相談して調整することもあるため、施工管理は現場と会社やクライアントとの板挟みといわれることも。工事に関わる様々な人々の声を聞きながら完成に導くよう調整していく役割が、施工管理の仕事の難しさといえます。
さらに思わぬトラブルが発生すると、工期に間に合わせるべく別の日に穴埋めしなくてはならないことも。施工管理は現場管理だけでなく、工事写真の管理や図面の作成などの事務作業もあります。そのため休日出勤や残業が発生することもあり、こうしたことも仕事の大変さの一つといえるでしょう。
責任が重いからこそ、達成感は人一倍に
施工管理の仕事には責任の大きさや大変さがありますが、苦労した分現場が完成した時の達成感は人一倍感じるはず。施工管理は各所との調整が大変な仕事であると同時に、「やりがいのある仕事」でもあります。
また、施工管理は「地図に残る仕事」ともいわれるように、完成した工事現場はそこに残り、この先ずっと人々が利用していくことになります。そういう点からも、仕事のやりがいや魅力を感じられるのではないでしょうか。
一人で現場をまとめられるような施工管理として成長すれば、それに見合った報酬を得ることもできます。大変な部分も多い仕事ですが、一人前になるまで根気強く進めていけば、必ずそれに見合ったやりがいや報酬が得られる仕事でもあるといえるでしょう。
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