公開日:2024年12月9日
(更新日:2024年12月9日)
画像素材:PIXTA
二級建築士の資格を取得するために、必要とされる勉強時間は約700時間。1日2時間ずつ学習を進めても1年程ほどかかる計算になります。独学でも合格を目指すことも可能ですが、難易度の高さや勉強の効率面を考えると、通信講座を利用するのが得策です。しかし費用は高額であるため、受講する講座は慎重に選びたいもの。そこで今回は、二級建築士の通信講座を選択するポイントとともにおすすめの講座をご紹介します。
二級建築士の通信講座選びのポイント
ポイント1:まずは合格率に注目
二級建築士受験者全体の合格率は学科試験が40%前後、製図試験が50%ほど、総合合格率は25%前後で推移しています。このデータよりも合格実績がある会社は、カリキュラムが充実している証です。講師の指導力やサポート体制も優れていて、信頼性の高い会社であることがうかがえます。多数の合格者を排出してきた講座を受講することで、学習へのモチベーションアップも望めることでしょう。
ちなみに合格率を公開している場合でも、対象者を限定しているケースや全体の合格者のなかでの占有率を表しているケースなど、講座により基準が異なりますので単純に数値の優劣だけでは判断できません。公表されている数値がなにを表しているのかを見極めることも大切です。
ポイント2:カリキュラム、サポート体制、添削指導の充実度
講座の内容は、
- 自分が学びたいカリキュラム内容や学習ペースと合致しているか
- テキストは理解しやすいか
- 講義動画の充実度
- 設計製図試験の対策に向けた添削課題数の豊富さ
などの点をしっかりと確認しましょう。
サポート体制については、
- 質問したらメールなどですぐに回答してくれるか
- 設計製図の添削は指導が手厚いか
- 個別指導に対応しているか
などのチェックが不可欠です。
なかには設計製図の添削指導を行わない講座もあるほか、添削や質問の回数に制限があるケースもあるため、細かな部分まで確かめておきましょう。
ポイント3:セット価格やキャンペーン、給付金もチェック
二級建築士の通信講座の受講費は、10万円以下~50万円以上と、講座を提供する団体やコースにより価格がさまざまです。金額に応じてサポート体制やカリキュラムが異なるため、自分に見合った内容や受講費の講座を選びましょう。
学科のみ、または設計製図のみを提供する講座もありますが、両方を利用したい場合は、セットになった講座を選ぶと費用的にお得です。学科と設計製図をセットで受講しておくと、学科でつまずきやすかった点を踏まえたうえで設計製図の勉強に取り組めるため、効率的な学習にもつながります。
期間限定の割引キャンペーンなどを開催している場合もありますので、講座を比較検討する際には最新情報をチェック。また、厚生労働省が実施している「教育訓練給付制度」の対象となる場合もあります。一定の条件を満たすと受講料の20%(上限10万円)が支給されますので、受講前にしっかりと制度を確認しておきましょう。
おすすめの二級建築士オンライン&通信講座3選
■合格実績が多数の『ハウジングインテリアカレッジ』
ハウジングインテリアカレッジは、65.5%と高い合格率を誇る通信講座です(2023年度実績)。個別指導で丁寧に対応しており、テキストは最新から過去30年以上にわたる幅広い年代の傾向を網羅。まとまった時間を確保できない時は、空き時間にスマホを活用しての学習も可能です。設計製図の攻略法は、動画で分かりやすく解説しています。
また、実務の現場で活躍する一級建築士のサポートも受けられるため、実践で役立つスキルも身につきます。セールスによる勧誘や大々的な宣伝を行わないことでコストを削減している分、リーズナブルな受講費を実現しているのも特徴です。
ハウジングインテリアカレッジ 二級建築士通信講座一覧
■わかりやすいテキストが好評な『日建学院』
2023年度の設計製図試験合格実績は41.2%(合格者占有率)。多数の建築書籍を出版しているだけあり、オリジナル教材の内容が理解しやすく、覚えるべきポイントがわかりやすいと評判の講座です。希望の受講回数や学習レベルに合わせてコースを選択できるほか、学科試験合格者向けの設計製図コース特別学費なども設けられています。アニメーションやイラスト、CGを用いた記憶に残りやすい映像授業も行っており、わからなかった部分を繰り返し視聴して知識を深めていくことが可能です。
さらに、受講生一人ひとりにライセンスアドバイザーがつき、講義にはパーソナルアドバイザーが常駐。メールでの質疑応答も行い、コンピュータークリニックで学習の定着率をチェックするなど、サポート体制も充実しています。
日建学院 2級建築士コース一覧
■スキマ時間でも質の高い講義を受けられる『TAC』
スマートフォンを活用したeラーニングでスキマ時間にも勉強できるほか、講義映像をダウンロードして移動中などに音声での学習もできるのが特徴です。コースは予算や習熟度、苦手分野を考慮して組み立てることができ、オンラインスクーリングや質問メール、個別添削指導など、フォロー制度も充実しています。
また、願書の提供や講座への出席促進などの事務的なサービスにコストをかけず、受講生を募集するための宣伝や勧誘にかける費用をできる限り削減しているのも特徴。経費を抑えている分、適正な受講料で質の高い講座を実現しています。
ちなみに合格率は非公開。学科コースと製図設計コースのセット割、キャンペーンなども実施しているので、現在の費用は公式ページで確認しましょう。
資格の学校TAC コース料金
徹底比較して自分に適した通信講座を選ぼう!
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