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建築士の採用面接はどんな質問・回答を考えておくべき?転職面接でよくある質問例と対策

建築士の採用面接はどんな質問・回答を考えておくべき?転職面接でよくある質問例と対策 画像素材:PIXTA

就職・転職の際に必ず通る道である面接。建築士を採用するにあたり、企業側は何を重視し、求職者側はどのようなポイントを押さえて、面接に臨むべきなのでしょうか。今回は、企業側の質問例や、求職者が面接でよく聞かれる質問への答え方、採用されやすい建築士の人物像などについて解説します。

建築士の採用面接/質問例7選

【1】建築士として実務経験を積んできた中で、もっとも大きな成果につながったスキルは何ですか?

求人広告に提示した必須スキルを、応募者が理解しているか確認するための質問です。1番自信を持っているスキルが、会社側の求める技術と一致するかを見極める際にも役立ちます。

【2】影響を受けた建築家や好きな建築物は?

応募者の有する専門的な知識を把握するための問いです。興味のある建築家や建築物からどのような影響を受けてきたのかを知ることもできます。デザイン・設計に対する応募者の熱意や考え方が、会社側の価値観と合致しているかどうかも確認できるでしょう。

【3】クライアントとの接し方や職人との連携で、心がけていることや大変だったエピソードは?

仕事上のチームワークを大切にできる人物なのかを確かめる質問です。業務を円滑に進めるためのコミュニケーション能力が備わっているかも確認できます。

【4】これまでどのようなプロジェクトに携わりましたか?プロジェクトを成功させるための秘訣も教えてください

プロジェクトを成功に導くための要素を応募者が理解できているか、チェックする質問です。プロジェクトを進行するうえでの理念が、企業側とマッチしているかを見極める際にも役立つでしょう。クライアント・職人・社内メンバーとは、どのようにコミュニケーションを取り円滑に連携できるのかに関しても確認できます。

【5】立ち上げたプロジェクトを軌道に乗せるために工夫していることは?

プロジェクト立ち上げ時のアプローチ方法は、建築士により異なるもの。プロジェクトの起点で応募者がどのような行動を起こすかを想定できる質問です。好奇心や意欲があるか、建築の基本スタイルを守って取り組めるかなども見極められるでしょう。

【6】CADで作成した図面を見てください。変更したほうがよいと感じる部分はありますか?

図面を迅速に読み取る力や、ミスを見抜くための知識を確認できます。改善点を素早く判断する思考力や実践的な提案力についても把握できる質問です。応募者に見せる図面の作成に使用したCADを実務でも使う場合は、そのCADの習熟度がどの程度なのか確かめることにもつながります。

【7】当社が手掛ける建築物や事業内容の、どのようなところに関心がありますか?

会社のビジョンや理念に応募者が共感しているかをチェックする質問です。お互いの価値観に相違がないかや、応募者がこの会社で貢献したい内容について、知ることができます。

建築業界の面接で採用されやすい人物像

建築士の採用面接はどんな質問・回答を考えておくべき?転職面接でよくある質問例と対策 画像素材:PIXTA

建築士は、施主へのヒアリングや説明、社内外での打ち合わせ、コンペやプロポーザルでのプレゼンテーションなどで話をする機会が多いため、コミュニケーション能力はとても重要。面接では、明るくハキハキと話す方や清潔感のある方が、採用されやすい傾向にあります。

製図スキルが優れている人材が有利ではありますが、昨今は「入社後に教育を受けながらスキルアップしてほしい」と考える建築関連企業も多数。学ぶ意欲や明確な志望理由があること、求人票に記載した仕事内容や企業について十分に理解できていることなどが、採用の決め手の一つとなることも珍しくはありません。

求職者は面接でどのような答え方をすると有利に?

面接対策として求職者側は、どのような質問を想定しておくとよいのでしょうか。一般的な面接で聞かれることの多い質問を3つ挙げ、建築業界に相応しい答え方をご紹介します。

【1】自己紹介

人と良好な関わり方ができるかを判断される質問です。自己紹介を職務経歴に関連付けて、信頼関係を築くためのコミュニケーション能力を発揮してきたエピソードを披露すると好印象に。さらに、応募する企業で役立ちそうなスキル・経験を有していることもアピールしましょう。これまでの活躍について、数字や実績を挙げて具体的に伝えると説得力が増します。

【2】前の会社を辞めた理由は?

前職で協調性やチームワークに問題はなかったのかを問われる質問です。人間関係が退職理由だった場合は「人との関わり方について改善策を考えたため、御社では良好な信頼関係を築く努力をします」などのポジティブな言葉を加えましょう。また「スキルアップを目指すため」など、キャリアプランに関連した退職理由なら、転職先で長く定着して働く意欲があることを主張できます。

【3】あなたは友人や家族など周りの人からどう評価されていますか?

客観的な自己分析ができる人材か、適切な人間関係を築けるかについて、企業側が知るための質問です。実務に活かせる強みや、周りの人と良好な関係を維持していくための協調性などがあれば、しっかりとアピールしましょう。

知識やスキル、コミュニケーション能力まで総合的に判断

黙々と図面を作成するほかに、社内外で話をすることや連携をとることも、建築士の重要な仕事です。面接では、知識やCADの習熟度、技術について問うだけでなく、コミュニケーション能力や協調性について確認する質問も採り入れましょう。求職者側は、培ったスキルはもちろん、人との信頼関係やチームワークを大切にしてきた経験も面接でしっかりアピールして、転職・就職を実現してください。

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