公開日:2025年3月19日
(更新日:2025年3月19日)
画像素材:PIXTA
建築士として活躍を続けるためには、実績を積むことはもちろんですが、それに加えて自身の能力や強みをアピールすることも重要です。そこで転職活動にも役立つセルフブランディングの方法やそのメリットを紹介します。
セルフブランディングとは?建築士に必要?
セルフブランディングとは、自分の価値や専門性、イメージなどを具現化し、他者に印象づけること。個人の強み、キャラクターを発信していくことで、ビジネスやキャリアの機会を広げることができます。
建築士は一級建築士が約38万人、二級建築士が約78万人、木造建築士が約2万人の登録があるとされており、競争が激しい業界です。そのなかで目指すキャリアにつながるようなアクションを起こすのであれば、セルフブランディングは大いに役立ちます。独立を目指す方だけでなく、転職活動にも有利に働くでしょう。
建築士がセルフブランディングをするメリットは?
建築士としてセルフブランディングを行う場合、以下のようなメリットが期待できます。
・他の建築士との差別化ができる
自分独自の価値を打ち出すことができれば、クライアントや就職先とのマッチングもスムーズになるでしょう。
・自分が目指す仕事の獲得
目指すキャリアを意識してブランディングすることで、より自分の理想に近い仕事を獲得することができるでしょう。
・独立やフリーランスを目指す人は集客に直結
強みをHPやSNSなどで発信することは集客に直結します。独立を目指す人にとってセルフブランディングはメリットというより必須と言えるかもしれません。
・転職活動でもアピールしやすい
ブランディングと聞くと「フリーランスや起業家が行うもの」というイメージをもつ人も少なくないと思いますが、転職活動にも役立ちます。自分の強みや目指すキャリアを明確することは転職活動にも必須であり、応募先の企業に自身をアピールする際にも有効な手段となるでしょう。
・メディアや企業の注目を集めることができる
SNSなどでうまくブランディングができれば、企業やクライアントだけでなく、メディアの目にとまる可能性もあり、仕事の依頼につながる可能性が高くなります。仕事の幅も広がるでしょう。
建築士のセルフブランディングのステップ
画像素材:PIXTA
建築士のセルフブランディングにまず必要なのは、「どのような建築を設計しているか」と「建築物を通してどのような価値を提供できるのか」を明確にすること。それらを、ターゲットに向けて発信していきます。
1:自分の強みを明確にする
これまでのキャリアも踏まえて、得意なジャンルを明確にアピールできるようにしましょう。
手始めに、自分の強みを細分化して考えてください。例えば得意なジャンルが住宅設計の場合、それが注文住宅なのか、中古物件のリノベーションなのか、それともバリアフリー建築なのか、具体的に考えましょう。
デザインについても、和モダン、インダストリアル、自然素材を活かしたデザインなどジャンルはさまざま。加えて「機能性と美しさを両立させる」「コミュニケーションが生まれる空間」といった、どんな価値を提供したいかも明確にしてください。
同時にこれまでの経歴もわかりやすくまとめておきましょう。HPやSNSなどで発信する際に信頼度も高まります。
2:なりたい姿を想定する
強みやキャリアの整理ができたら、自分が他者に見せたいイメージ、目指したいイメージを固めていきましょう。例えば、「中古物件のリノベーションで癒やしの空間を作る建築士」など、キャッチコピーを作るのもおすすめです。
3:誰に向けて発信するか、ターゲットを決める
ターゲットによって発信の内容も変わりますので、どの層にアピールするのかを決めましょう。
例えば、独立やフリーランスを目指す場合は、家づくりを考えている人、リノベーションを検討している人、転職活動をする予定であれば自分が就職したい企業、企業向けに営業活動を行いたいのであれば施工会社や住宅メーカーなど、といった具合です。
4:情報発信する
セルフブランディングには情報発信が欠かせません。HPはぜひ作成しておきたいところですが、それだけではなかなか見てもらえないため、同時にSNSを利用するのがおすすめです。自分のスタイルや得意な表現方法に合わせて、適切なメディアを選びましょう。
情報発信に役立つ各SNSの特徴
X
建築関連のニュース、自身の興味のあること、アイデアなどを手軽に情報発信できる。
Instagram
短時間で印象を伝えられるため、手がけた作品の写真や設計プロセスなどの発信に向く。
YouTube
動画で深く伝えられる。ルームツアー、建築や設計の解説など。
note、ブログなど
設計思想、施工事例、建築の知識など詳細な情報を発信できる。
セルフブランディングの注意点
最後にセルフブランディングを行ううえでの注意点です。
・公にして良い情報か事前に確認を
過去の事例や手がけた仕事を発信する場合は特に、公にしていい情報かどうか事前に確認してから発信しましょう。
・良い印象を与えようとして情報を盛り込みすぎないこと
ついイメージアップを狙いたくなりますが、情報を盛り込みすぎたり、イメージを誇張して伝えたりすると逆効果になることもあります。自分の本来の強みを発信するということを忘れないようにしましょう。
・継続して発信する
1カ月や2カ月発信したところで、なかなか反応がない、ということも珍しくありません。発信は継続することが何より大切です。継続できるように具体的に発信するテーマを決めるのもおすすめです。
「この人に仕事をお願いしたい」と思われるようなブランディングができれば転職や仕事のチャンスが広がります。まずは自分がどんな建築士になりたいのかを整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
求人@インテリアデザインでは、大手企業から個人事務所まで、インテリア・建築業界内の様々な会社の採用情報を掲載しています。業界に特化した転職サイトだからこそ、業種、職種、特徴、キーワードなどで絞って検索ができるので、あなたに合った仕事を探せます。
インテリア・建築業界の求人・転職情報の一覧
空間デザイン・空間設計の求人・転職情報の一覧
建築設計の求人・転職情報の一覧
【こちらも合わせて読みたい】
建築士が追加取得すると有利な資格は?ダブルライセンスで差別化や年収アップを実現